「調理や片づけに追われて、ヘトヘト。もう行きたくない」などという声は、初めてキャンプに出かけた母親からよく聞く。達人たちは、「最初こそ、下準備がキモ」と口をそろえる。
アウトドア好きの夫の影響で、アウトドアにはまり、現在はアウトドアレシピプランナーとして活躍する都築恵美さんはこう語る。
「キャンプ場は調理スペースが狭い、水場が遠くて往復が大変など、なにかと制限があります。食材は自宅で切って下味もつけておくと、現地での手間が省けてスムーズです」
メニュー決めも重要で、時短につながると語るのは、キャンプを年間30日超行うというYUSUKEさん。キャンプにも効率を重視している。
「キャンプといえばカレーのイメージですが、実は避けた方が無難。カレーは、薪で起こした火でじゃがいもの中までしっかり火を通すのは至難の技。時間がかかりすぐるのです。鍋の油よごれを落とすのも一苦労ですよね。
アウトドアでは準備にも片づけにも時間がかかるものは避けて。ぼくのおすすめはすき焼き。具材を切って鍋に入れるだけだし、火が通りやすい食材が多いので、時短にもつながります」
そして、都築さんは撥水加工のウン万円もするウエアを用意する必要はないと語る。
「土や炭がつきやすいので、丸洗いできて汚れても気にならない服が気軽。暖かい日でも夜は冷え込むことがあるので、脱ぎ着しやすく体温調節ができる羽織り物の準備を」
また、YUSUKEさんはこんな助言もする。
「よほど天候が荒れない限り、基本雨天決行です。傘はロープなどに引っかかって危ないので、家族全員分のレインコートの用意を」
あとはテント内でみんなで遊べるカードゲーム類の持参も忘れないで。
※女性セブン2015年9月24日号