強いプロ野球チームには必ず頼もしい助っ人外国人選手や、強運を持つ代打がいるものだ。ところが、打線の不振にあえぐ今年の巨人にはそれがない。たとえば緊急補強した大砲のフランシスコ(28)。一塁と三塁を守れる触れ込みだったが、来日直後から三振と失策・拙守を連発して即二軍行き。二軍で報じられるのもサボリ癖くらいということもあり、ファンからは「Youは何しに日本へ?」という声が漏れた。
一方、3大会連続WBCで大活躍したキューバ代表の4番・セペダ(35)も来日以来さっぱりの音なしだ。今年は28打席無安打で、多摩川で調整の毎日。もはや「来季にキューバからいい選手を獲るための人質」(スポーツ紙記者)といわれる始末である。
亀井義行(33)も本来なら「勝負強い」バッティングが持ち味。しかしもうひとつ印象に欠ける。巨人OBの広野功氏は打撃フォームに問題があるという。
「速い球に振り遅れたくないのでトップが浅くなっている。そこで多分、トップを深くとれとアドバイスされているんでしょうが、そのせいでボールを正しく見られていない。それでど真ん中も振り遅れて空振りをしてしまうのです」
そのうえ打撃以外の致命的なミスが目立つ。8月23日の広島戦では、満塁の場面で三塁走者となり、牽制死というボーンヘッド。その後はバントに失敗してチームは敗戦した。
※週刊ポスト2015年9月18日号