【書籍紹介】『夕暮れの時間に』/山田太一/河出書房新社/1600円+税
これまで数多くの名作テレビドラマの脚本を手掛けてきた著者が、70代となって考えたことを書き綴ったエッセイを再編集。幸福にまつわる話から、かつて訪ねた街の話、観た映画や読んだ本で感じたことなどテーマは様々ながら、2013年には〈その動機が正当だとしても、プライドや利権のために戦争をはじめたら、その犠牲は計り知れない〉。だから政治家は〈戦争を外交で避け切る人たちであって欲しい〉と、その思いを記している。
※週刊ポスト2015年9月18日号