ひと目会ったその日から、恋の花咲くこともある。何気ない日常の通勤途中、こんな素敵な出会いがあった。39才の会社員女性が語る。
* * *
片道1時間かけて電車通勤をしています。身長が低いため、満員電車では潰される毎日。つり革にも手が届かないので、壁際が私の定位置に。
ある日、ラッシュ時にもかかわらず、圧迫されないことに気づきました。後ろに立っていた背の高い男性が手すりを持っていて、そのおかげで私の周りにゆとりが生まれていたのです。そんなことが数日続き、「これはおかしいぞ」と思い始めました。よく見ると、私の後ろに立つのは毎日同じ男性で、しかも手すりをつかむ手は力んで筋が浮いています。意図的に私を守ってくれていたのです。
私は、降りる際に思い切って「いつもありがとうございます」と声をかけました。その男性は、はにかみながらもニッコリ。思わずキュンとしてしまいました。それが今のダーリンです。
※女性セブン2015年9月24日号