国内

例外的措置で本名を変えた元少年A 当時の名前の文字は使わず

 潜伏生活を続ける神戸連続児童殺傷事件の犯人・酒鬼薔薇聖斗こと元少年A(33才)は、自著の発刊に続き自身のHPを立ち上げ、2発目の“爆弾”を投下した今、騒然とした社会を眺めて昂揚が抑えられないでいるのか。

「取り憑かれたように筋トレしているそうです。日課のランニングも、走り込む量が増えたとか。“世の中を再び騒がせた”という興奮で心がざわついて、体を動かさずにはいられないんでしょう」(Aを知る関係者)

 この3か月、日本中がAに振り回された。遺族と世間の猛反発を買った6月の『絶歌』出版騒動を皮切りに、8月末には複数の週刊誌宛てに手紙を投函。そしてこのたび公式ホームページまで開設した。

 女性セブンに届いた手紙は、遺族への謝罪は一言もなく、手記の売り上げを伸ばしたいがゆえのプロモーションに終始していた。そして、Aはホームページで、ナメクジや全裸の自撮写真などおよそ一般人には直視することのできないおぞましい画像の発信を始めた──。

 手記出版以降、Aの近況を追い続けた女性セブンは、2011年から静岡県浜松市に定住し、6畳一間のアパートで手記執筆に臨んでいたこと、今年4月に都内アパートに住居を移したことを突き止めた。

 その過程で、現在の彼の本名も把握した。同姓同名者に配慮した上で、Aのイニシャルを公開する。現在の彼の名前はK.M.。医療少年院を退院後に改名したものだ。両親のどちらの姓を名乗っているわけではなく、名前も変えており、姓名ともに事件当時のものは一文字も使われていない。日本更生保護学会会長で犯罪学者の藤本哲也氏が語る。

「日本では戸籍法があるので、姓を変えるのは非常に難しい。ただ、『姓を変更しないとその人の社会生活において著しい支障が出る』場合は、管轄の家庭裁判所に申し立てて、『姓の変更許可』を得ることができます」

 Aの改名は、法務省の超例外的な措置だった。

「法務省内で戸籍や国籍、公証を管理する民事局が極秘裏に主導して、出所前に改名に至ったといわれている。A以外にこんな処遇がなされた少年犯罪者を知りません。それだけの事件だったということでしょう」(ある国会議員)

※女性セブン2015年10月1日号

関連記事

トピックス

紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
大村崑氏
九州場所を連日観戦の93歳・大村崑さん「溜席のSNS注目度」「女性客の多さ」に驚きを告白 盛り上がる館内の“若貴ブーム”の頃との違いを分析
NEWSポストセブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
佐々木朗希のメジャー挑戦を球界OBはどう見るか(時事通信フォト)
《これでいいのか?》佐々木朗希のメジャー挑戦「モヤモヤが残る」「いないほうがチームにプラス」「腰掛けの見本」…球界OBたちの手厳しい本音
週刊ポスト
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン