9月上旬、深夜1時をまわった東京・代官山の人気書店。トリンドル玲奈(23才)と中村七之助(32才)が、かわいらしい笑い声を響かせて、夢中で会話を続けていた。
「すっごい楽しそうでしたよ。もう1人、男友達が一緒だったんですが、その彼が何か冗談を言っていたみたいで、そのたびにふたりは大爆笑。ここは深夜といっても業界人をはじめ多くの人で賑わうスポットで、この日も、お客さんは結構いたんですが、ふたりは人目を気にする様子は全然ありませんでした」(目撃した人)
今年2月に真剣交際が報じられたふたりだったが、交際を公言することはなかった。
「あの時はまだふたりのおつきあいは始まっていませんでした。それなのに、ああいった形で報じられてしまったので、否定するしかなかったみたいですね。でもその後真剣交際が始まって…。今、七之助さんはトリンドルさんにかなり本気モードなようですよ。
だから中村屋の講演会やご贔屓筋へ、いつ頃どうやって報告しようかすごく気にしているようです。彼女がハーフタレントということも多少あると思います。中村屋は名門ですし、きちんと筋を通さなければ、梨園の妻になるということに反発する人も少なくないでしょうから…」(歌舞伎関係者)
日本の伝統芸能である歌舞伎界では、ハーフの役者はこれまで1人しかいなかった。明治から昭和初期に活躍した15代目市村羽左衛門だ。
「15代目羽左衛門は歌舞伎界でも伝説となるほど美形で、江戸三座の一角を担う名門である市村座の座元として活躍した役者です。しかし、彼の跡を継いだのは実子ではなく養子でした。歌舞伎界がいかに“血”を重んじてきたかということでしょう」(演劇関係者)
しかし、そんな歌舞伎界も今や大きく変わった。尾上菊五郎(72才)と富司純子(69才)夫妻の娘である寺島しのぶ(42才)がフランス人のローラン・グナシア氏(47才)と結婚。今年5月には2才になった長男の眞秀くんが歌舞伎座で舞台デビューしたことは大きな話題となった。
「七之助さんの父である勘三郎さん(享年57)も生前、“外国人と結婚してほしい。とくにブラジルがいい。サンバの血を引く子供が生まれたら面白い舞台になるぞ”ってよく言ってました。歌舞伎界の花形役者たちが次々と亡くなり、集客も落ちるなか、歌舞伎の世界も変革を迫られています。新作歌舞伎の公演数を増やしたり、新しいファン層を模索しているのもそう。
玲奈さんは3か国語を話すトライリンガルでも知られますが、何よりもともと大の歌舞伎好き。歌舞伎座にもよく足を運んでいますが、七之助さんの周囲からも才女で国際的で感じがいいとかなり評判もいいんです。反対の声より応援ムードが大きいですよ」(前出・歌舞伎関係者)
※女性セブン2015年10月1日号