今年2月、県議会で「県名を変えるのもひとつの方法では」との意見が出され、急遽、県政世論調査に県名変更についての質問を追加することが決まった滋賀県。
7月27日に発表されたアンケート調査の結果は、「変える必要はない」が82.8%。知名度の低さを嘆く割に、多くの県民が県名に愛着を持っていることが判明した。ただし「変えた方がいい」という人も6.5%いて、「近江県」「琵琶湖県」などが候補に。
滋賀県総合政策部企画調整課ブランド推進係の保積直史主査はこう話す。
「県の名前を変えるというより、滋賀県の魅力をもっとPRすべきという意見の方が多かったですね。
県民のかたは他の都道府県のかたに『滋賀は近畿じゃない』と思われたり、同じ関西の大阪の人にさえ『滋賀県?』みたいな反応をされてしまったりと、日頃から知名度が低いことによる鬱憤がたまっているのではないかと思います。
滋賀は主に関西弁で話していますし、近畿2府4県には絶対入ると思います。近畿の天気予報に、なぜか徳島が入っていることがあるんですが、そこで滋賀が外されたら心外ですね」
そこには香川県が「うどん県」を名乗ったような“しゃれ”はなく、大真面目。しかし、15才まで滋賀県で暮らしていた尾木ママこと教育評論家の尾木直樹さん(68才)は、この“改名騒ぎ”に唖然としたという。
「最近、近江県とか琵琶湖県に変えたらどうかという話が出てきたので、びっくりしています。ぼくが滋賀を離れて50年以上たちますが、住んでいた頃は知名度が低いなんて意識もしませんでしたよ。ぼくは滋賀の歴史と文化に誇りを持っていますし、人情もあってとてもいい県だと思っていますから」
※女性セブン2015年10月3日号