今年5月のカンヌ国際映画祭で、台湾の巨匠、ホウ・シャオシェンが最優秀監督賞を受賞した『黒衣の刺客』。来年のアカデミー賞外国語映画賞に出品されることも決まり、注目を集めている。
9月12日の日本公開を控えたとある日、同映画に出演している妻夫木聡(34才)を都内の高級ホテルのバーで目撃した。クラシックなソファやテーブルが置かれた店内奥にあるカウンターにひとりで腰掛けていた妻夫木。右手にペンを持ち、分厚い台本を1ページ、1ページゆっくりめくっていた。
「カフェオレを飲みながら真剣に台本を読んでいました。時折太い葉巻をくゆらせていたんですが、ほんっとうに渋くてかっこよかったです」(居合わせた人)
妻夫木は1時間ほどでバーを後にすると自宅へまっすぐ帰宅した。自分を抑え、引き受けた台本の人物になりきり、言葉を巧みに操る俳優。中には、複数の作品の台本を同時に読み分ける強者もいる。
ここ数年、『黒衣~』を含め、海外を視野に入れた活躍をしている妻夫木は、葉巻をくゆらせながら台本読みをしていたわけだが、他の人はどうなのか?
例えば来年の大河ドラマ『真田丸』(NHK)で主演を務める堺雅人(41才)はこうだ。
「喫茶店でせりふを言いながら覚え、喫茶店を出て散歩しながら確認し、間違った場合はまた喫茶店で覚え直す、ということを繰り返しているそうですよ」(テレビ局関係者)
映画『天空の蜂』に出演している江口洋介(47才)は、子供が小さいときは一緒にいる時間を大切にしたかったから《子どもが宿題をやるのも、自分がセリフを覚えるのも、リビングに集まってやっていた》(『BAILA9月号』)という。
一方、北川景子(29才)をはじめ女優の多くは、お風呂に入りながら台本を覚えるというのが定番なんだそう。
※女性セブン2015年10月3日号