末っ子といえば、親に可愛がられるものだが、他の兄弟からはよく思われていないというケースも…。大阪府に住む女性Sさん(56才)の夫(60才)は末っ子だというのだが、母親の葬儀でとんでもない展開になってしまったという。
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先日、夫の母親が90才で大往生を遂げたの。母親っ子で末っ子の夫。そりゃあ、ショックだろうと思ったわよ。慰めようともした。けど、そんな気持ちは一瞬で吹き飛んだね。
ほかのきょうだいが「お袋らしい、いい死に方だったなぁ」と、話しているそばで「お母ちゃ~ん、なんで死んだぁ」って大号泣。
それだけならモメなかったのに、通夜の席で「オレがいちばん母ちゃんにかわいがられた」と、変な自慢話が始まっちゃったんだわ。
やれ、「みんなにナイショだ」って、帰省するたびお金をくれただの、車を買うと言えば50万円くれただの。100万円もらったこともあるだの。
みるみる顔色が変わるきょうだいを見て、私は夫の脇腹を突いたり、ちゃぶ台の下の足を蹴飛ばして、必死で信号を送ったわよ。けど、お酒が入った夫は「てめえ、何しやがんだっ」とそのたびに私を蹴飛ばし返したりして、手がつけられない。
もちろん、それで済むわけがなくて、長男が「お袋にいくらもらったか、覚えているだけでいいから、ここに書け」と紙を渡されたら、あのバカ、本当に書いたのよ。
後日、長男が「財産分与からその分を差し引く」と言ってきたら「ハメられた~」だって。バカって、親が死んでも治らないんだね。
※女性セブン2015年10月1日号