フルーツ研究家を自称する中野瑞樹氏(39歳)は、9月1日にテレビ『マツコの知らない世界』(TBS系)で「6年間フルーツしか食べずに生きている男」として紹介され、食生活が「衝撃的すぎる」と話題を呼んだ。
フルーツ食を始めてから風邪もひいたことがないと話す中野氏だが、本当なのか。本誌記者が中野氏の自宅を直撃した。
まず台所に足を踏み入れるや、記者は違和感を覚えた。どの家の台所にもあるはずのものが、ないのである。
「うちにはガスコンロも電子レンジもポットも、炊飯器もありません。フルーツを食べている分には加熱調理は必要ないし、お茶も飲みませんから。資源を使わない、環境に優しい食生活です」
そういいながら用意してくれたのは、彼がいつも食べているという「フルーツ丼」だった。
材料は季節によって変わるそうで、この日の具材はリンゴ、レモン、栗、アボカド、トマト、ピーマン、オクラ、そして「キワノ」というフィリピン産の珍しい果物。そこにスイカとメロンの皮の糠漬けが添えられる。
ピーマンやオクラもフルーツなのか? との疑問が湧くが、中野氏の定義ではフルーツとは「植物の果実」ということらしい。
「食べてみてください」といわれて出されたフルーツ丼は、見た目は非常にカラフルでキレイだが、試食してみると甘いようなしょっぱいようななんとも微妙な味。
記者が正直に「まずくはないけど、おいしくもない」と伝えると、中野氏は「そうでしょう。狙ってそういう味付けにしているんですよ」としたり顔で頷いた。
「単純にフルーツだけを食べていると、塩分が欲しくなる。そこで果物の皮の糠漬け、あとはコショウやトウガラシで甘さとしょっぱさのバランスをとっています」(中野氏)
糠漬けにするのは、フルーツだけではどうしても塩分が摂取できないからだそうで、一応、栄養には気を遣っているようだ。