スマートフォン利用率は今や62.3%に達し、20代に限ると94.1%にも達している(総務省調べ)。スマホの普及に伴い、回線契約もMVNOの格安SIMなど選択肢が増え、応じるように大手キャリアの契約プランの種類も増えた。それに伴って若者を中心にスマホ所有の形に変化が出てきており、最近ではスマホ2台持ちが増えている。彼らの使い方は、目的別でより効率的といえる。
■音楽プレイヤー×ネット
いま使っているiPhone6が2台目のスマホだという高校生の愛子さんは、以前つかっていたiPhone5と2台を持ち歩いている。古いほうのスマホは回線の契約をしておらず、ネットにつなぎたいときはもっぱら自宅のwifiから利用している。
「iPhone6に機種変更してから、iPhone5は音楽プレイヤーとして使っています。機種変してすぐはiPhone6ひとつで音楽も聞いていたんですけど、やっぱり電池が減るのが早いから古いiPhoneを音楽専用スマホにしました。私より先に機種変した友だちがそうやって使っていて、真似しただけなんですけどね」
なぜ、彼らは専用の音楽プレイヤーをなぜ使わないのか。節約のためだ。音楽プレイヤーを新規で購入するより、使い慣れていて操作もしやすい古いスマホを音楽専用機にすることを選んでいる。
電車の中で女子高生がスマホを2台持ちしていると驚く大人が少なくないが、その使い方をよく見てほしい。おそらく、1台のスマホにはイヤホンやヘッドホンをつなげており、画面をタップして友だちとメッセージ交換しているのは、もっぱらもう1台に限られているはずだ。