9月24日に胆管がんのため亡くなった川島なお美さん(享年54)が、夫でパティシエの鎧塚俊彦氏(49才)に遺した言葉が話題だ。それは、「一緒のお墓に入りたいからできれば再婚はしないでね」というメッセージだった。
一般には、夫より自分が先に旅立つ場合、「再婚して幸せになってほしい」と伝える妻が少なくないなか、この遺言の内容には賛否両論が巻き起こった。
「本当に愛している相手に死を覚悟して書いた遺言ならば、むしろ 『再婚してもいいから、どうか幸せになってね』と伝えることが無償の愛ではないですか…? 鎧塚さんはまだ若いし、男性は炊事、洗濯などの自活力が乏しい人がまだ多いのに…」(50才・女性)
「旦那を愛していたというより、自分を愛していたんだと思いました。ある意味、最期まで『川島なお美』でしたね」(54才・女性)
と反対の声があがるなか、称賛の声も。
「『できれば』っていうところに愛が感じられる」(40才・女性)
「鎧塚さんのこと、本当に好きだったんだな。かわいい言葉」(38才・女性)
川島さんといえば恋多き女として知られているが、40代後半まで独身を通し、周囲からは「もう結婚はしないだろう」と思われていたところ、パティシエの鎧塚氏と出会った。川島さんが堂々と「3Dなし」(妥協・打算・惰性なし)と話すほどだから、彼はよっぽど理想的な男性だったのだろう。
亡くなった後、鎧塚氏は妻のあるメールを見て泣き崩れた。宣告された余命はとっくに過ぎ、体重もわずか30kgほど。食べ物も飲み物も受けつけなくなった病床で彼女は、10月16日にやってくる夫の50才の誕生日パーティーを内緒で企画していたのだ。偽の雑誌取材企画まで作って。
《Toshiにはサプライズだから絶対内緒にしてね》
川島さんは亡くなる前日まで、友人たちにそんなメールをしていた。
「一緒にお墓に入りたいからできれば再婚しないでね」
彼女は最期まで愛に生き、そして、死してもなお夫を愛したいのだ。
※女性セブン2015年10月15日号