9月28日にスタートした、NHK連続テレビ小説『あさが来た』は、起業家・広岡浅子をモデルにした、朝ドラ初の「幕末物」として話題になっているが、注目すべきはその時代設定だけではない。役者も見どころで、波瑠(24才)が演じる主人公・今井あさの少女時代役に抜擢された鈴木梨央(10才)はその一人。「あれっ、あの子どこかで見たような…」と思った人も多いはず。これまで、NHK大河ドラマや母子家庭をテーマにした社会派ドラマなど数々の作品に出演し、今や“天才子役”となった梨央ちゃんに迫る。
■ドリルでコミュニケーション
大河と朝ドラの両方で主人公を演じる子役は初だという。
「負けず嫌いで、努力家。オーディション時にはすでに完璧な京都弁をマスターしてきて、撮影現場でも大人気だそうです」(スポーツ紙関係者)という梨央ちゃん。
波瑠もメロメロで、「梨央ちゃんは夏休みの撮影中、宿題のドリルを持ち込んでいたそうなんですが、波瑠さんはあれこれ教えながらも、京都弁のイントネーションを一緒に練習していたそうです」(芸能関係者)。
■完璧な“さすけねぇ(大丈夫)”
当時7才、デビュー2作目にしてNHK大河ドラマ『八重の桜』に出演。綾瀬はるか(30才)に憧れてオーディションを受けた。それだけに現場では「綾瀬さんに迷惑かけたくない」とプロ根性を見せていた。
「会津弁で台詞が録音されたテープを繰り返し聴いていたこともあって、地元の人もびっくりするほど流暢な会津弁を話していました。また、梨央ちゃんは左利きなのですが、八重が右利きと知ると、箸で卵ボーロを1粒ずつつまむ練習を時間の合間をみてするなど“努力家”なんです」(テレビ局関係者)
■名前の由来は、大好きな真央ちゃん
「梨央」という名の「央」という字は、浅田真央(25才)からとったもの。実は、梨央ちゃんの母親は、浅田の大ファン。テレビで浅田を見て、“ビビビッ”と感じ、「央」の字をとったという。
■ドラマ『Woman』(日本テレビ系)でシングルマザーの娘を熱演
夫を事故で失った、満島ひかり(29才)演じるシングルマザーと2人の子供たちが、貧しいながらも懸命に生きる物語で、小学生の長女を熱演し、視聴者の涙を誘った。ドラマアワードでいろんな賞に輝いた満島は「2人のおかげでお母さんになれた」と梨央ちゃんを絶賛した。
■芸能界入りのきっかけは元祖・天才子役
梨央ちゃんが芸能界を目指したきっかけは、同じく“天才子役”といわれる芦田愛菜(11才)だ。2010年放送のドラマ『Mother』(日本テレビ系)に出演していた芦田を見て、「同じ年なのにすごい!」と憧れ、同じ事務所に入った。2014年には、『明日、ママがいない』(日本テレビ系)で共演を果たし、けんかシーンなど迫真の演技を見せた。
■35年の歴史で初の“ポカリスエット娘”
今年1月からポカリスエットのイメージキャラクターに。「母です」「子です」という掛け合いが絶妙な、吉田羊(41才)との母娘コンビが話題になっている。
実は、35年の歴史を持つポカリスエットのCMに子役が出演するのは初めてのことだが、本人は「大好きだったポカリスエットなので、撮影中もおいしかったです」とニンマリ。歌の振り付けとダンスは約3週間練習したそうだが、「足の細かい動きが難しかった」と声をそろえてコメントした吉田と梨央ちゃん。現場では終始息ピッタリだったようだ。
※女性セブン2015年10月15日号