収録を終えると、バタンと音を立てて楽屋の扉を閉めた上沼恵美子(60才)。怒りがなかなか収まらない様子で、「共演のお礼と挨拶に伺いたい」という申し出にも「これ以上顔を見たくない!」と完全拒否だった。“西の女帝”と称される彼女をここまで激怒させた相手は――。
“事件”が起きたのは関西で人気の情報番組『上沼・高田のクギズケ!』(読売テレビ系・9月27日放送)。この日のゲストは“浪速のエリカ様”こと上西小百合衆議院議員(32才)だった。
今年3月にショーパブなどをハシゴした翌日に衆議院本会議を欠席したり、「国会をサボって秘書と不倫旅行」疑惑や「結婚していた過去」が報じられるなどお騒がせ続きの彼女。4月には所属していた「維新の党」の橋下徹大阪市長から離職勧告を受け、党を除名処分になった。しかし、本人は3年以上残る任期を全うすると宣言、今も国会議員を続けている。
そんな彼女の登場とあって、番組は『緊急出演! ハッキリさせましょうSP』と銘打ったスペシャル版として特集された。
「よう来ましたね?」と笑顔を見せる上沼に、上西議員も「よろしくお願いします」と笑顔で返し、和やかな雰囲気で番組はスタートした。しかし、ものの数分でスタジオに暗雲が立ちこめる。
まず話題は「本会議欠席」「不倫旅行」について。言い訳を繰り返す上西議員に上沼を筆頭とした7人の出演者がいっせいに襲いかかった。
しかし、彼女は一向に動じる様子を見せない。上沼が「言うたらナメてるんよ、ふざけてるんよ!」と怒りを露わにしても「とにかく、最後まで言わせてもらっていいですか?」と言葉を遮り、のらりくらりと言い訳をしながら自分の主張を繰り返す。これにはいつもは“温厚キャラ”な司会の高田純次(68才)も呆れ顔。
コメンテーターの長谷川豊氏が橋下氏との会見に触れて「橋下さんがマイクを持って話しているときに、ふてくされたような顔をしています。これは、ダメでしょ! 30才超えた女性の顔じゃないですよ!!」と声を張り上げ、上沼が「この時、何を考えていたん? 怒っていた?」と畳みかけても、ずっと苦笑いを浮かべたまま「まぁ、いろいろありますけれども…」。
怒り心頭の上沼は、「当たり前のように自分が正しいと思っています」「あなたは政治家に向いてない」「こんなに嫌われているんだったら、ちょっと1回、辞めたらどうですか!」と怒濤のトーク。それでも上西議員は「何が根拠でおっしゃっているのか意味がわかりません…」と憮然とした表情で反論する―結局、何もハッキリさせないまま番組は終わった。
これには番組関係者から驚きの声が上がった。
「上沼さんがこんなにコントロールできなかった収録は初めて。実は、結婚していたかどうかなど、疑惑などをハッキリさせていくはずだったのに、一向に話が進まない。何を聞いても正面から答えず、言い訳をする彼女に上沼さんも怒髪天。最後は収録打ち切り状態でした。
女帝を気にせずけんかを売るなんて、ある意味、本当にすごい女が出てきたなと思いましたね…」
10月3日にはナインティナインの『めちゃ×2イケてるッ! 秋のSP』(フジテレビ系)の抜き打ちテストにお騒がせ女性の1人として、矢口真里(32才)や三船美佳(33才)、熊切あさ美(35才)らと出演。上西議員はタレントのお株を奪うトークを繰り広げ、その手腕(?)が買われてか、今後もバラエティー番組の出演オファーが続いているという。
※女性セブン2015年10月15日号