秋は金運とかかわりの深い季節だという。家族とお金について話し合いながら、金運を上げてお金を増やしていく方法を、ユミリーこと風水建築デザイナーの直居由美里さんに教えてもらいました。
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秋が深まってくると、お洒落を楽しみたくなるもの。コートやブーツなどの冬支度も考えなくてはいけません。一方、秋の味覚や旅行を楽しむなど、交際費や娯楽費もかさみがちです。
秋は金運とかかわりの深い季節です。風水が生まれた農耕社会では、収穫の季節である秋に一年分の財を手にするからです。財をいかに活用するかが、その後の一年だけでなく、一族の命運も左右すると考えられてきました。
秋はお金に対する、しっかりした価値観を持ちたいものです。まずは、家族とお金について話し合う時間をつくってください。冬のボーナスが出てからと思う人も多いでしょうが、年末はあわただしく、気がついたら散財していたということになりかねません。
といっても「家計が苦しいからもっと節約を」「給料が低いから何とかして!」など、深刻な口調で相手を責めては逆効果です。長い人生には、収入が低迷したり、支出がかさんで苦しくなる時期があります。
そんな時にも、お金に対する考え方を家族で共有しておくと、金運が上がった時にさらに増やしていくことができるのです。最も優先するもの、無駄だと思うことなどをオープンに話し合ってみましょう。
そして、お金は貯めてばかりいては大きく育ちません。風水は読んで字のごとく、風と水の流れがスムーズで、よどみのない状態を吉とします。お金も同じです。「お金は天下のまわりもの」といいますが、お金を循環させることで、何倍にもなって返ってきます。
古ぼけた服で貧しい食生活を送っていた高齢者の死後、巨額の貯金があったことが判明して、周囲がびっくりしたという話をよく聞きます。そこまで極端でなくても、せっかくきれいな食器があるのに、棚の後ろに押し込んで、欠けた皿や景品でもらったグラスを使っている人はよくいます。
お茶碗や箸、コーヒーカップ、タオル、シーツや枕カバーなど毎日使うものにお金をかけるのは、とてもいい使い方です。ブランド物のバッグや宝石と違って、日常生活の中で楽しむことができ、「私はこんなに上質な物を持っている」という気持ちが、家の「気」を活性化します。こうした家に暮らす人の運気は好転し、余計な物は欲しくなくなり、無駄遣いすることもありません。
※女性セブン2015年10月15日