浅田真央(25)が1年半のブランクを乗り越え、氷上に帰ってきた。10月3日の「ジャパンオープン」(さいたまスーパーアリーナ)では、トリプルアクセルを成功させるなど復活を印象づける演技を見せ、日本の2大会ぶりの優勝に大きく貢献した。
だが、復帰に際し、真央は重大な悩みを抱えていた。「体重」だ。現在は佐藤信夫コーチのレッスンを受けるため、名古屋から横浜に居を移している。
「1年間休養した影響で、思うように体重が落ちなくなってしまった。横浜では外食せずに自炊生活を送り、毎食ごと、管理栄養士にメニューを報告する徹底ぶり。それでもスケート連盟関係者には“もっと体を絞りたい”と漏らしているようですから、まだまだ本調子ではないのでしょう。
本来であれば、スケートに集中したいはずなのに、食事まで自分で管理しなければならない。匡子さんの存在がいかに心強かったかが伝わってきます」(スポーツ紙記者)
再出発のシーズン、真央がエキシビションに選んだ曲は「踊るリッツの夜」。これは亡き母・匡子さんが大好きな曲だった。
悲しみと苦しみを乗り越えた氷上の妖精が笑顔を取り戻す日をファンは待っている。
※週刊ポスト2015年10月16・23日号