中国の習近平国家主席が9月下旬に訪米した際、習氏の娘の習明沢さんが随行団の一員として、習氏夫妻とともに米国を訪問していたことが分かった。明沢さんは偽名で代表団名簿に記載されていたため、両国の関係者のなかでも、明沢さんだと気づく人はほとんどいなかったという。米ブルームバーグ通信が独自ネタとして報じた。
明沢さんは現在、23歳。浙江省の外国語学校を卒業した後、名門の浙江大学外国語学部で英文の翻訳を専攻し、1年後に米ハーバード大学に留学し、昨年帰国した。
明沢さんの英語力はハーバード大学を卒業するほどの実力とみられるが、彼女が外務省に入省したかどうかは不明。
今回の訪米は党中央弁公庁の特別の計らいで実現。習夫妻の近くに控えて、その時々の訪問場所で、米国の習慣などをアドバイスする役割を果たしたとみられる。父母のイメージアップに明沢さんが一役買った形だ。
明沢さんは今年1月、習主席夫妻が陝西省を視察した際、同行したと伝えられているものの、写真撮影などは禁止されており、いまだにその素顔は謎のままだ。
香港紙「明報」は今年3月、昨年の6月に行われたハーバード大学の卒業式に出席したとされる明沢さんの写真を報じた。その写真は父親の習氏にそっくりだったため、中国版ツイッター「微博」では、日本の皇族の佳子さまを引き合いにしたコメントもあった。
「中国の佳子さまだと思っていたのに、ちょっと違うな」とか、
「主席と同じご尊顔ではないか」
などと、明沢さんの容貌をめぐって盛り上がっていた。