機種変更したスマホが快適だと喜んで使っていたら急にネットが遅くなり、不便な思いをしたことはないだろうか。これは月ぎめ契約通信量や、一部の通信会社が設定している3日間のデータ通信量上限を超えた場合にかけられる速度制限が原因。wifiを利用してやりくりしていたつもりでも、人気のカフェや東海道新幹線など、利用者が多く混雑により知らぬ間にLTEなどへ繋がるためだ。これらはスマホの設定を少し工夫するだけで回避できる。
●アプリの更新はwifiのみに
スマホを快適に使うためにアプリは最新に保つ必要がある。だからといって、いつでもどこでも最新のバージョンへ自動更新可能にしていると、あっという間に通信量が増大する。どのように防げばよいのか。
iPhoneなら「iTunes&App Store」で自動ダウンロードをタップし、ミュージック、App、ブックなの下にある「モバイルデータ通信」の項目を確認したほしい。そこがオフになっていれば、アプリを自動ダウンロードする設定になっていてもwifiのときしか動作しない。この1か所の設定を変えるだけでApple Musicの再生もwifiのみになるので、通信量節約のためには必要な設定だ。
Androidの場合は「Playストア」で設定をタップすると一番上に表示される項目に「アプリの自動更新」がある。そちらをさらにタップして「wifi接続時のみアプリを自動更新する」を選ぶ。
●SNS閲覧で動画を自動再生しない
アプリの更新やスマホ全体の設定は終えていても、よく使うアプリの設定まで確認している人は意外と少ない。とくにSNSのタイムラインをみるときに、動画が自動再生されるのをそのままにしている人は少なくない。
「好きなサッカーチームの公式アカウントをフォローしていて、相互フォローも同じようなファンばかり。試合がある日は、タイムラインに動画がずらずら並びます。自動再生されるがままにしていたけれど、バカにならない量ですよ」(30代会社員男性)
Twitterも世界で13億人超のユーザーを抱えるFacebookも、公式アプリをダウンロードして使用すると動画が自動再生される設定になっている。しかし、それぞれwifi接続時のみ再生に変更できる。たとえばFacebookアプリの場合、「アプリの設定」から「動画を自動再生」の項目を選び、wifiのみを選べば完了だ。Instagramの公式アプリは残念ながら、今夏の更新時に設定項目が消えてしまったため動画の自動再生は止められなくなっている。