芸能

ダウンタウンの聞く技術 お騒がせ有名人が思わずしゃべる訳

ダウンタウンは「聞く技術」も一流だった

 加護亜依、清原和博、アンタッチャブル柴田英嗣、元オセロ中島知子などお騒がせ有名人たちが、かつて起こした騒動を告白して話題を集めている『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)。この番組で、聞き役に回っているのがダウンタウンの浜田雅功と松本人志だ。話を引き出せるのは、2人の卓越した「聞く技術」があるからだという。テレビ解説者で、2000人超のタレントインタビューをこなしてきた木村隆志さんが鋭く分析する。

 * * *
『ダウンタウンなう』での姿を見て、「あれっ?」と思った人は多いのではないでしょうか。2人は話を聞いてばかりで、あまりしゃべっていないのです。しかし、しゃべっていなくても、存在感の大きさは精力的にコントをこなしていたころと変わっていません。その理由は、聞き手としての卓越したスキルにあるとみています。

 まず注目したいのは、2人の異なる聞き方。ツッコミの厳しい浜田さんから「怒られるのではないか……」、クレバーな松本さんから「ダメ出しされないか……」と話し手にプレッシャーがかかりそうな気がしますが、決してそんなことはありません。

 浜田さんは、「それってどういうこと?」と短い言葉で単刀直入に聞くスタイル。そのため、話し相手はあまり考えずに答えやすく、自然体で話すことができます。一方、松本さんは、「それってこういうこと?」と相手の言葉を補い、予測しながら聞くスタイル。2人の番組には芸人のようなトーク巧者でない出演者も多く、説明不足だったり、話が分かりにくかったりすることも多いのですが、さりげなくフォローしているのです。

 また、大物らしさを生かしたテクニックも目立ちます。

 1つ目は、相手の話に対するリアクション。2人は話の流れを止めずに受け止めるため、“あ行”を中心にしたリアクションを取っています。声として発しているのは「あっ!」「いやいや」「うわっ~」「えっ?」「お~」だけですが、大物司会者はこれくらいシンプルな方が、ゲスト出演者は気をつかわずに話し続けられるものです。

 2つ目は、どこか他人事のような、ひとり言のような聞き方をしていること。「〇〇なんじゃないの?」「〇〇ってどういうことなん?」などと聞いた上で、その返事に「そうなんだ」「へえ~」と返すなど、向き合い過ぎないことで深刻な話をしやすいムードを作っています。実際、中島知子さんは洗脳騒動、加護亜依さんは喫煙騒動についてスラスラ話していました。

関連記事

トピックス

電撃引退を発表した西内まりや(時事通信)
電撃引退の西内まりや、直前の「地上波復帰CMオファー」も断っていた…「身内のトラブル」で身を引いた「強烈な覚悟」
NEWSポストセブン
女性2人組によるYouTubeチャンネル「びっちちゃん。」
《2人組YouTuber「びっちちゃん。」インタビュー》経験人数800人超え&100人超えでも“病まない”ワケ「依存心がないのって、たぶん自分のことが好きだから」
NEWSポストセブン
悠仁さまの大学進学で複雑な心境の紀子さま(撮影/JMPA)
悠仁さま、大学進学で変化する“親子の距離” 秋篠宮ご夫妻は筑波大学入学式を欠席、「9月の成年式を節目に子離れしなくては…」紀子さまは複雑な心境か
女性セブン
ニューヨークのエンパイヤ・ステイトビルの土産店で購入したゴリラのぬいぐるみ「ゴンちゃん」は、公演旅行に必ず連れて行く相棒
【密着インタビュー】仲代達矢・92歳、異色の反戦劇を再々演「これが引退の芝居だと思ってもいないし、思いたくもないんです」 役者一筋73年の思い
週刊ポスト
品川区にある碑文谷一家本部。ドアの側に掲示スペースがある
有名ヤクザ組織が再び“義憤文”「ストーカーを撲滅する覚悟」張り出した理由を直撃すると… 半年前には「闇バイト強盗に断固たる処置」で話題に
NEWSポストセブン
現在は5人がそれぞれの道を歩んでいる(撮影/小澤正朗)
《再集結で再注目》CHA-CHAが男性アイドル史に残した“もうひとつの伝説”「お笑いができるアイドル」の先駆者だった
NEWSポストセブン
『THE SECOND』総合演出の日置祐貴氏(撮影/山口京和)
【漫才賞レースTHE SECOND】第3回大会はフジテレビ問題の逆境で「開催中止の可能性もゼロではないと思っていた」 番組の総合演出が語る苦悩と番組への思い
NEWSポストセブン
永野芽郁の不倫騒動の行方は…
《『キャスター』打ち上げ、永野芽郁が参加》写真と動画撮影NGの厳戒態勢 田中圭との不倫騒動のなかで“決め込んだ覚悟”見せる
NEWSポストセブン
電撃の芸能界引退を発表した西内まりや(時事通信)
《西内まりやが電撃引退》身内にトラブルが発覚…モデルを務める姉のSNSに“不穏な異変”「一緒に映っている写真が…」
NEWSポストセブン
入院された上皇さまの付き添いをする美智子さま(2024年3月、長野県軽井沢町。撮影/JMPA)
美智子さま、入院された上皇さまのために連日300分近い長時間の付き添い 並大抵ではない“支える”という一念、雅子さまへと受け継がれる“一途な愛”
女性セブン
交際が伝えられていた元乃木坂46・白石麻衣(32)とtimelesz・菊池風磨(30)
《“結婚は5年封印”受け入れる献身》白石麻衣、菊池風磨の自宅マンションに「黒ずくめ変装」の通い愛、「子供好き」な本人が胸に秘めた思い
NEWSポストセブン
母の日に家族写真を公開した大谷翔平(写真/共同通信社)
《長女誕生から1か月》大谷翔平夫人・真美子さん、“伝説の家政婦”タサン志麻さんの食事・育児メソッドに傾倒 長女のお披露目は夏のオールスターゲームか 
女性セブン