余った生鮮食材を保存する際、多くの人が冷凍するという方法を選択しているだろう。しかし、冷凍したことでおいしさが損なわれる…との嘆きの声も多いはず。どうにかして、おいしさを保ったまま保存できる方法はないだろうか──そんな悩みの解決策になり得るのが、「パーシャルフリージング」と呼ばれる保存法だ。
「パーシャル」とは、「部分的」という意味で、「パーシャルフリージング」は全てを冷凍するのではなく、部分的に冷凍する方法のことだ。パナソニックの冷蔵庫には、「微凍結パーシャル」として、パーシャルフリージング機能を搭載したモデルがラインナップされている。
通常の冷蔵室の温度は約3~6℃、冷凍室なら約-18~-20℃となっているが、微凍結パーシャルでは約-1~-3℃で保存。つまり、冷蔵と冷凍のあいだの状態を保つことで、冷蔵よりも長持ちし、なおかつ解凍がいらない形で保存できるのがこの「微凍結パーシャル」なのだ。
パナソニック調べの情報によると、約0~2℃で保存する「チルド」では2~3日の保存が可能だが、微凍結パーシャルなら約7日間保存できるとのこと。さらに、牛肉や豚肉といった食材を微凍結パーシャルで保存した場合、完全に凍っていないため、すぐに包丁で切ることができ、調理がしやすいという特徴がある。
そして、もっとも気になるのが、食材の味だ。微凍結パーシャルで保存した食材は、冷凍保存よりも格段においしいというのだが、果たして実際にはどうなのだろうか?
パナソニックは10月14日、「パナソニック冷蔵庫 保存方法による比較試食会」を開催。NEWSポストセブンの記者が参加し、実際に微凍結パーシャルの実力を確かめてみた。