現在放送中のドラマ『5→9~私に恋したお坊さん~』(フジテレビ系、毎週月曜21時~)では、山下智久のお坊さんとしての袈裟姿も印象深いが、ドラマの中で登場する通称“渋谷王子”と呼ばれる爆モテDK(男子高校生)に、ひそかに注目が集まっている。一話放送終了後に「あの高校生は誰?」と話題となったのだ。
高校生にして女性には困ったことのないという、そんな爆モテ高校生役を演じているのはジャニーズJr.の長妻怜央(17才・ながつまれお)。そして彼は実際、現役の男子高校生だ。今回のオーディションでプロデューサーが3秒で出演を決めたという強者だが、今までジャニーズJr.としていつも表舞台に出ている、誰もが知るような存在ではなかった。
「月9のドラマの出演が決まったとき、諦めないでよかったな…って思いました。ぼくは中学生の頃事務所から全くお呼びがかからなかった時期があったんです。母は“もういいんじゃない?”って言っていたんですが、ぼく自身はこの仕事がやりたかったので諦められず、ずっと連絡を待っていました。高校生になってお仕事をいただけるようになった時はすごく嬉しくて。とにかく頑張るしかない!って気持ちでやり続けています」
だが、浮かれてはいない。
「あんまり落ち込むタイプじゃないんですが、ステージでの立ち位置が後ろに下げられたときは、さすがに凹みます。でもそれはぼくの実力不足だし、仕事をいただけるだけありがたい!と気持ちの切り替えをするようにしています。
呼ばれたくても呼ばれない仕事もあります。それは他のJr.とのスキルの差を埋められなかったぼくに問題があったんだと思います。その差を埋めるために頑張ることは普通のこと。何事にも諦めず頑張って、周りの子に影響を与えられるような人になりたいですね。今までの自分でいれば、勘違いすることもなく努力し続けられると思います。役柄のようなチャラい高校生活を送っていたら、今ぼくはここにいませんよ」
と、17才とは思えない志を語る姿は、チャラい“渋谷王子”とは真逆の“超ストイック王子”だ。
事務所の先輩である山Pに朝食用のパンをもらったことが嬉しかったという。
「おしゃれなバケットサンドで、大事に食べました。ご飯に連れて行ってもらいたいとか言うつもり? 全くありません。ぼくはまだそのレベルに達していませんから」
今後の目標を聞いてみると「いつか主演ドラマをやってみたいです! なーんてね」と悪戯っぽく笑うのは、純粋無垢な17才の少年だった。
※女性セブン2015年11月5日号