福山雅治(46才)、千原ジュニア(41才)、国分太一(41才)…芸能界では、独身を謳歌していたオーバー40の結婚ラッシュが続いている。そんな彼らにアラフォー独身男性からは「裏切られた」の声も上がるが、それもそのはず。
世間では未婚者が増え続けている。生涯未婚率(50才時点で一度も結婚したことのない人の割合)は、男性20.14%、女性10.61%と年々増加。35才を過ぎて結婚できる可能性は、わずか数%とかなり難しい。
「現代は晩婚社会です。独身のままアラフォーになる人が男女ともに多い。女性は、アラフォーになると、子供を産む場合のリスクが高まります。すると、結婚の目的が子供ではなく、価値観が合うなど生涯のパートナーとしての結婚相手を選ぶようになる。だけど、なかなかそうした男性と巡り会えない」(恋人・夫婦仲相談所所長・二松まゆみさん)
街コン、婚活パーティー、SNSなど、出会いの場や機会は数多いのになぜ結婚できないのか。それは、主に男性側に原因があると、作家の亀山早苗さんは話す。
「いちばん大きい理由として、アラフォー独身男性はおひとりさまを謳歌しています。だから無理に結婚しようと思わない。責任ある仕事を任されますし、給料をすべて自分のために使える。自転車やダイビングなどお金がかかる趣味を持つアラフォー独身男性は多い。
でも、結婚したら、よほどの金持ちでない限り、家庭のために、その趣味はできなくなってしまう。周りの既婚者の友人からは、家庭の愚痴をさんざん聞かされる。楽しい独身生活を犠牲にしてまで結婚したいと思わないんです」
そのため特定の恋人さえ作らない男性が多い。全国の35~44才の独身男性にインターネットでアンケートをとったところ、現在、恋人がいる男性はわずか15%にすぎなかった。また、男性の女性に対する考え方の変化も原因にあるようだ。
「母親に支配されて育ってきたアラフォー男性が多く、そうした人たちは、女性を恐れる傾向にあります。いわゆる毒母ですね。そのため、交際女性から母性が見えると、逃げ出してしまう。それどころか恋愛することさえ怖がる人もいます」(亀山さん)
生涯3人以上の女性と交際したことのある男性は半数以下。結婚を考えた女性が1人もいない割合は4割を超えた。そんな彼らには識者からも心配の声が上がる。
「どういった老後を過ごしたいのか、このままだとどんな老後になるのかをしっかり考えましょう。自分がどんな結婚相手がいいのか、そもそも結婚したいのかが自然とわかってきます。独身のアラフォーの人たちは、まずそこから始めてください」(二松さん)
※女性セブン2015年11月12日号