健康のために食事の内容に気を配るのは当たり前。単体でなく、何と何を一緒に食べるかという「食べ合わせ」を工夫すれば、ダイエットや体質改善だけでなく、病気を防ぐこともできる。今日の晩ご飯から実践できる「病気にならない食べ合わせ」をリサーチした。
【牡蠣+レモン+トマト】
牡蠣に含まれる亜鉛は、生殖細胞の代謝に不可欠で、精子の生産にもかかわる必須ミネラル。そしてレモンのクエン酸は亜鉛の吸収率を高め、より効果的に吸収できる。牡蠣の亜鉛は加熱しても失われないが、生の方がより摂取しやすい。生牡蠣に“畑の精力剤”といわれるトマトの角切りを乗せてレモンを絞れば鬼に金棒だ。
【豆腐+たまねぎ】
定番おかずに一手間加えるだけで、スタミナ料理に変わることもある。
『寿命を延ばす食べ合わせ、縮める食べ合わせ』の著者で、栄養学博士の白鳥早奈英氏がいう。
「豆腐に含まれるファイトケミカルという成分には、強力な免疫増強作用があり、男性機能の改善にもつながります。近年はED治療に使われる成分の1つとなっています。たまねぎにも精力増強の効果がある。勃起障害は男性ホルモンであるテストステロン値の低下が原因ですが、たまねぎに含まれるアリインがその低下を抑制してくれます」
冷奴の薬味といえばネギがポピュラーだが、たまねぎのみじん切りも試してみたい。
【牛乳+ココアは×】
勃起障害の原因の1つとしてカルシウム不足があげられる。
「ココアに多く含まれる食物繊維がカルシウムの吸収を阻害してしまうので、せっかく牛乳を飲んでも台無しに。それぞれ単体では体に良い効果があるので、2~3時間置いて別々に飲むことを勧めます」(白鳥氏)
※週刊ポスト2015年11月6日号