国内

ダルビッシュ翔容疑者 賭け金総額5億円、テラ銭5000万円か

格闘家としてデビューしていたダルビッシュ翔容疑者(facebookより)

 10月26日、野球賭博の開帳図利(とり)と常習賭博の容疑で大リーグのテキサス・レンジャーズに所属するダルビッシュ有投手(29)の弟で、人材派遣業を営むダルビッシュ翔容疑者(26)が大阪府警に逮捕された。

 捜査関係者によれば、翔容疑者は地元の友人グループなどでLINE上に賭場を開いていたが、この他にも賭場を持っていた可能性があるという。

「これまで通信会社の協力を得てLINEや電話、メールの履歴を複数回とってきた。常習賭博ならばすぐにでも逮捕できたが、そうしなかったのは、翔の背後にある賭博組織を把握するためだ。

 彼のような立場は『アンテナ』や『枝』と呼ばれる。大きな賭博組織の支部のようなもので、LINE履歴などを見る限り、翔は複数の賭場を管理する立場にあった。彼から上部組織を辿れる可能性もある」(捜査関係者)

 その見通しについて捜査関係者の口は堅いが、府警は1年間に及ぶ大量の証拠を握っている。その重要証拠の1つであるLINE履歴を本誌は独自入手した。LINE履歴の中にはレンジャーズの試合に関する翔容疑者の書き込みもあった。ただし、大リーグの試合の儲けは組織的なものではない、と別の捜査関係者はいう。

「組織的な野球賭博は日本のプロ野球のみ。ハンデ師は大リーグ事情に精通していないからです。翔は大リーグに関しては、独自にハンデを作っていた可能性が高い」

 今回の事件では「胴元(翔容疑者)は儲け金の10%をテラ銭(手数料)として得ていた」(同前)とされるが、それが丸々翔容疑者の懐に入ったわけではないだろう。「アンテナの場合、テラ銭の何割かを上部組織に収めることになるのが普通」(暴力団関係者)だからだ。だが、大リーグの試合が独自のものであれば、テラ銭は全て手に入る。

「発表されたのは1850口だが、翔の賭場の規模から考えると、日本のプロ野球で全試合開いていたとすれば、総額5億円程度の賭け金があったと見られる。つまりテラ銭は5000万円。大リーグ分の利益がどれほどあったのかはわからないが、それなりの儲けにはなっていたはず」(前出・捜査関係者)

※週刊ポスト2015年11月13日号

関連記事

トピックス

田中圭と15歳年下の永野芽郁が“手つなぎ&お泊まり”報道がSNSで大きな話題に
《不倫報道・2人の距離感》永野芽郁、田中圭は「寝癖がヒドい」…語っていた意味深長な“毎朝のやりとり” 初共演時の親密さに再び注目集まる
NEWSポストセブン
春の園遊会に参加された天皇皇后両陛下(2025年4月、東京・港区。撮影/JMPA)
《春の園遊会ファッション》皇后雅子さま、選択率高めのイエロー系の着物をワントーンで着こなし落ち着いた雰囲気に 
NEWSポストセブン
現在はアメリカで生活する元皇族の小室眞子さん(時事通信フォト)
《ゆったりすぎコートで話題》小室眞子さんに「マタニティコーデ?」との声 アメリカでの出産事情と“かかるお金”、そして“産後ケア”は…
NEWSポストセブン
週刊ポストに初登場した古畑奈和
【インタビュー】朝ドラ女優・古畑奈和が魅せた“大人すぎるグラビア”の舞台裏「きゅうりは生でいっちゃいます」
NEWSポストセブン
逮捕された元琉球放送アナウンサーの大坪彩織被告(過去の公式サイトより)
「同僚に薬物混入」で逮捕・起訴された琉球放送の元女性アナウンサー、公式ブログで綴っていた“ポエム”の内容
週刊ポスト
まさに土俵際(写真/JMPA)
「退職報道」の裏で元・白鵬を悩ませる資金繰り難 タニマチは離れ、日本橋の一等地150坪も塩漬け状態で「固定資産税と金利を払い続けることに」
週刊ポスト
2022年、公安部時代の増田美希子氏。(共同)
「警察庁で目を惹く華やかな “えんじ色ワンピ”で執務」増田美希子警視長(47)の知人らが証言する“本当の評判”と“高校時代ハイスペの萌芽”《福井県警本部長に内定》
NEWSポストセブン
ショーンK氏
《信頼関係があったメディアにも全部手のひらを返されて》ショーンKとの一問一答「もっとメディアに出たいと思ったことは一度もない」「僕はサンドバック状態ですから」
NEWSポストセブン
悠仁さまが大学内で撮影された写真や動画が“中国版インスタ”に多数投稿されている事態に(撮影/JMPA)
筑波大学に進学された悠仁さま、構内で撮影された写真や動画が“中国版インスタ”に多数投稿「皇室制度の根幹を揺るがす事態に発展しかねない」の指摘も
女性セブン
奈良公園と観光客が戯れる様子を投稿したショート動画が物議に(TikTokより、現在は削除ずみ)
《シカに目がいかない》奈良公園で女性観光客がしゃがむ姿などをアップ…投稿内容に物議「露出系とは違う」「無断公開では」
NEWSポストセブン
長女が誕生した大谷と真美子さん(アフロ)
《大谷翔平に長女が誕生》真美子さん「出産目前」に1人で訪れた場所 「ゆったり服」で大谷の白ポルシェに乗って
NEWSポストセブン
『続・続・最後から二番目の恋』でW主演を務める中井貴一と小泉今日子
なぜ11年ぶり続編『続・続・最後から二番目の恋』は好発進できたのか 小泉今日子と中井貴一、月9ドラマ30年ぶりW主演の“因縁と信頼” 
NEWSポストセブン