ミランダ・カーやアンジェリーナ・ジョリーなど、海外セレブが愛用していることで話題となっている「チアシード」。メキシコな中南米原産のシソ科サルビア属の植物の種のことで、見た目はゴマに似ており、噛むとプチプチした食感が楽しめる。「スーパーフード」や「ミラクルフード」と呼ばれるように、高い栄養価が人気の秘訣で、日本でも健康志向の人々のあいだでブームが巻き起こっている。管理栄養士の女性が解説する。
「チアシードの魅力は栄養価の高さです。ミネラル、ビタミン、必須アミノ酸、食物繊維を含有するだけでなく、『オメガ3脂肪酸』を含んでいるため女性に嬉しい食材です。オメガ3脂肪酸の一つである『α-リノレン酸』は、女性のホルモンバランスを整え、月経前症候群にも最適です。
また血液をサラサラにする効果や、アレルギー症状を抑制する効果もあります。1日に必要な栄養素の半分がチアシード大さじ一杯ほどで摂取できると言われるほど高い栄養価があります。ヨーグルトに入れたり、ジュースやスムージーに入れるなど手軽に取り入れられます」
チアシードはダイエット食品としても人気を博しているが、注意すべき点もあるという。別の栄養士が語る。
「チアシードは水に浸すと水を吸収し、約10倍に膨らみ、種の周りにゼリー状の膜が作られます。このジェルは、グルコマンナンという水溶性の植物繊維で便秘解消にも効果的と言われています。このグルコマンナンが重要なので、そのまま食べるよりも水でふやかしてから食べるほうが良いでしょう。
とはいえ、食物繊維を多く含むので、同時に水分をたくさん摂取しないと、逆に腸内の水分を吸収して便秘になってしまうこともあります。またカロリーも高いので、1日の摂取目安量は大さじ1杯程度(約50kcal)に抑えておくほうがよいでしょう」(Bさん)
スーパーフードとして人気が高まっているチアシード。女性に嬉しい効果が期待できるようだが、摂取の仕方には注意が必要なようだ。