今年のプロ野球ドラフト会議でいちばん目立っていたのは選手じゃなく彼――そう言われているのは、ヤクルトの真中満監督(44才)。
1位指名が、明大の高山俊外野手(22才)で重複し、阪神との抽選に臨んだ場面。先にクジを開いた真中監督は両手を突き上げて喜びを爆発させ、「一緒にヤクルトでプレーしよう!」と熱く語ったが、実は真中監督がドラフト会議のロゴマークを「当たり」と勘違いしただけだった。
その後の会見で「あのガッツポーズを返してほしい」とコメントしたが、現場では「間違えたのはそっちでしょ!」と呆れ笑いが起きていた。
10月26日、2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(78才)が、「アスリート委員会」に、頭髪を短く刈り込んだ姿で出席。会議後「(新国立、エンブレムなどの問題で、記者たちに)きみらが責任を取れというから、いっぺん坊主にしたほうが楽だから」とジョーク交じりに笑顔を見せていたが、最後は「おれが、がんか何かで死んだらいいと思っているんだろ」と怒りを爆発させた。
危機管理コンサルタントの田中辰巳氏は、過ちや罪を犯したシーンで状況を説明する時に肝心なのは「解毒」だと言う。
「言い訳や反論をすると、毒が増えるだけなんです。毒を薄める、消すという発想をして、言動できるかどうかがポイントです。そうしたときに使っちゃいけないのが、“いごおしまい”です。“い”は“遺憾”、“ご”は“誤解を与えた”、“お”は“お騒がせして申し訳ない”、“し”は“知らなかった”。この4つの言葉を使ってしまうと、それこそ“以後おしまい”になります」
※女性セブン2015年11月19日号