スポーツ

プロ野球を面白くする改革案 12球団3リーグ制と三軍の設置

 2015年のプロ野球が露呈した問題は多い。セ・パの大きすぎる実力差、相変わらずの人気先行の監督人事など様々だ。どうすればプロ野球は面白くなるのか。球界には抜本的な改革が必要だろう。

 その意味で興味深いシステムを提唱する人物がいる。『プロ野球なんでもランキング』(イースト・プレス刊)などの著書がある、プロ野球データに詳しい広尾晃氏だ。まず、広尾氏が提唱するのは、現在の12球団を3リーグ制に分割する方法である。

「ポストシーズンを有意義にするためにも、現行の2リーグ制をまず3リーグ制に改めてはどうでしょうか。12球団を4チームずつ、仮にセントラル、ウエスタン、イースタンとする3リーグに配分して、交流戦も行なう。そして各リーグ優勝の3チームと、2位の3球団のうち勝率の高いチーム同士でワイルドカードゲームを1試合行ない、合計4チームが7戦4勝制のトーナメントで日本一を争う。

 そうすれば、矛盾のない形でのポストシーズンになります」

 そしてもう一つ、広尾氏が提唱するのは、各球団が三軍を置くシステムだ。三軍制はいち早く2011年にソフトバンクが開始し、成果を上げている。

「四国アイランドリーグとの32試合をはじめ、韓国のプロ二軍が対戦するフューチャーズリーグとの20試合、九州・沖縄の大学・社会人チームとの合計78試合を行なっています。こうしてチーム内の競争を活発にすることが、ソフトバンクの強さを支えている。さらに独立リーグへ選手を派遣し、費用面も援助して独立リーグの運営もしやすくなっている。これはメジャーのシステムに学んだものです」(広尾氏)

 実は巨人が来年度から、三軍を導入する。セの各球団がパに先んじて三軍を当たり前とすれば、戦力差の是正に繋がるだろう。広尾氏が語る。

「『高知新聞』が行なった調査によれば、野球人口はあと5年で2割減るというデータがあります。このままだと確実に減り続け、東京五輪の2020年には、全国の高校野球チームは3500チームを割り込むことになる。関係者全員をあげて、球界改革を急ぐべきです」

※週刊ポスト2015年11月13日号

トピックス

百合子さまは残された3人の仲を最後まで気にかけられたという(2023年6月、東京・港区)
百合子さま逝去で“三笠宮家当主”をめぐる議論再燃か 喪主を務める彬子さまと母・信子さまと間には深い溝
女性セブン
氷川きよしが紅白に出場するのは24回目(産経新聞社)
「胸中の先生と常に一緒なのです」氷川きよしが初めて告白した“幼少期のいじめ体験”と“池田大作氏一周忌への思い”
女性セブン
公益通報されていた世耕弘成・前党参院幹事長(時事通信フォト)
【スクープ】世耕弘成氏、自らが理事長を務める近畿大学で公益通報されていた 教職員組合が「大学を自身の政治活動に利用、私物化している」と告発
週刊ポスト
多くのドラマや映画で活躍する俳優の菅田将暉
菅田将暉の七光りやコネではない!「けんと」「新樹」弟2人が快進撃を見せる必然
NEWSポストセブン
阪神西宮駅前の演説もすさまじい人だかりだった(11月4日)
「立花さんのYouTubeでテレビのウソがわかった」「メディアは一切信用しない」兵庫県知事選、斎藤元彦氏の応援団に“1か月密着取材” 見えてきた勝利の背景
週刊ポスト
田村瑠奈被告(右)と父の修被告
「ハイターで指紋は消せる?」田村瑠奈被告(30)の父が公判で語った「漂白剤の使い道」【ススキノ首切断事件裁判】
週刊ポスト
10月には10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Precious Days』をリリースした竹内まりや
《結婚42周年》竹内まりや、夫・山下達郎とのあまりにも深い絆 「結婚は今世で12回目」夫婦の結びつきは“魂レベル”
女性セブン
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
「週刊ポスト」本日発売! 小沢一郎が吠えた「最後の政権交代を実現する」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 小沢一郎が吠えた「最後の政権交代を実現する」ほか
NEWSポストセブン