「あ、あれっ。なんか、ちょっと…。取れちゃった(笑い)」
瞬きを繰り返しながらそう話す有働由美子アナ(46才)の上まぶたには、黒くて細長い物体がぴょこんと飛び出ていた。
「メイクさん! メイクさん!」
隣の井ノ原快彦(39才)が大笑いでスタッフを呼ぶ…。10月27日、朝の情報番組『あさイチ』(NHK)で、有働アナの「つけまつげ」がポロリと取れた瞬間だった。
「ちょっと直してきます」と一時中座した彼女は、3分後に番組復帰。つけまつげはちゃんとくっついていた。そして30日。番組冒頭で特集されたテーマは、「オトナ女子も”つけま”」。件のハプニングが視聴者に大好評で、急遽取り上げることになったのだという。 実は40~50代女性にもつけまつげが流行しているらしい――。そんな内容が放送されると、有働アナも苦笑い。
「怖い番組やわぁ。転んでもただでは起きない番組ですね…。って、転んだの私なんですけど!」
自分で突っ込む有働アナにスタジオは笑いに包まれた。計らずもこの騒動で発覚したのが、アラフィフ女性のつけまつげ事情。実際にこれが大ブームだというのだ。コスメ事情に詳しい美容家の一本木えみこさんが語る。
「ひとつは、つけまつげの種類が増えたことですね。以前は若者向けのバサバサと濃いつけまつげが多かったんですが、ここ数年でナチュラルなものがたくさん出てきました。まつげの糊の種類も増えて、値段も安くなってきたので、チャレンジするかたが増えているんです」
つけまつげを使用するメリットはたくさんあるという。
「色気、セクシー度がぐっと上がるんです。特に目尻につけまつげをつけることで、“流し目”感が増して、つい男性が目で追ってしまうような色っぽい瞳が完成します。また、40~50代はまぶたが落ちてくる年齢ですが、つけまつげをつけることでまぶたが引っ張られ、二重の幅も広がり、目が大きく見えるんです。太めのアイラインを引くよりもずっと効果的です」(一本木さん)
ちなみに、有働アナのように“ポロリ”しないためには、まぶたの皮脂を取り、メイクの前につけることが鉄則。糊が半乾きの状態でつけるのも長時間使用する上では大切だという。
※女性セブン2015年11月19日号