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月9ドラマのセレブ僧侶 実情は大寺院跡取りでも年収480万円

 ダイアナ元皇太子妃ら世界のセレブを魅了するイギリス発の『JIMMY CHOO』。人気のパンプスは10万円オーバーも珍しくない。そんなパンプスを、ドラマ『5→9~私に恋したお坊さん~』の中で御曹司僧侶の星川高嶺(山下智久・30才)は、片思い中の桜庭潤子(石原さとみ・28才)に、ポンとプレゼントした。

 御曹司僧侶ってそんなにお金持ちなの? そんな疑問を抱いた人も多いのでは? お寺事情に詳しい吉川美津子さんはこう説明する。

「収入は、お寺によって多少異なりますが、葬儀や法要時のお布施やお墓の管理費。そして檀家が納める寺院の維持管理費にあたる護持会費です。でも、これらは都市部と地方で異なりますね。ドラマに出てくる寺院は、都市部のごく一部。地方では少子高齢化に加え、宗教観が変化していることもあり、お寺のあり方も変わってきましたから」

 最近では火葬のみですます直葬など、葬儀の簡素化も進み、家族関係が希薄になったことなどから墓を持たない人も増えている。

「そういう意味で、寺の御曹司だからといって羽振りがいいというのは、一昔前の話ですね。まだ経験の浅い僧侶は、普通のサラリーマンと同じで、月収20万~25万円程度だと思います」(吉川さん)

 東京近郊にある、檀家1000戸ほどの規模の大きな寺院の跡取りで、現在同寺院の副住職・A男さん(46才)が証言する。

「副収入なしでお布施やお墓の管理費などだけでやっていけるといわれているのは、うちのように檀家1000戸超の寺院。でも不況のあおりは受けるし、消費税も上がって、物価も上がるのに、収入は変わらないから、坊主丸儲けっていうのは昔の話ですね」

 ズバリ収入を聞くと…。

「年収480万円。住職になっても500万円前後だと思います。少ないように感じるかもしれないけど、実家暮らしで家賃はかからないし、光熱費もいらない。もちろん親には生活費を月6万円渡して、貯金を13万円して、残りは自由。だからぼくはすごく恵まれているほうだと思う。

 でもうちも、もう少しお布施なんかが減ったら不動産での収入源を考えなくちゃいけない。寺の敷地の一部を駐車場にしたりして安定した収入源を作っておかないと、寺だけだと将来が不安定だからね」(A男さん)

※女性セブン2015年11月17日号

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