玄関まわりの状態は運気に影響するため重要だと語るのは、ユミリーこと風水建築デザイナーの直居由美里さん。運気を上げる玄関の状態、そして表札の意味を解説してもらった。
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風水は環境学ですから、家の内側だけでなく、外も整える必要があります。ベランダや庭、ガレージ、門構え、敷地の形なども重要ですが、近隣の住民との関係も家運を大きく左右します。
近隣とトラブルが起こるのは、お互いの性格によることもありますが、風水上の問題によるケースもあります。
まず、家の顔である玄関。近所づきあいがうまくいかない家は、玄関まわりが殺伐としていることが多いのです。回収前のゴミ袋や不用品を玄関先に放置したり、雑草が伸び放題だったり。マンションだったら、雨が上がったのに傘を立てかけたままにしておいたり、子供の遊び道具を出しっ放しにしておくなどです。
テレビで報道されるようなゴミ屋敷ほどひどくなくても、だらしない雰囲気の玄関は社交運に大きなマイナスです。近所の人は無意識のうちに「この家の人とは、あまりおつきあいしたくない」と思うようになり、徐々に関係が悪化していきます。
表札がない家も悪印象を与えます。表札がないと主人不在の象徴となり、その地でしっかり生活する気がない根無し草のようなイメージを持たれます。
表札は木製がベストです。プラスチック製だと火のエネルギーがあり、けんかや対立を招きます。石製もエネルギーが強すぎて、人を跳ね返してしまいます。
玄関に鏡を置くのは開運につながりますが、玄関を入って右側か左側にしてください。正面に鏡があると、玄関から入ってきた気がすべて跳ね返されてしまいます。そして、外からの気と鏡が発する気が交錯し、そこにいるだけでイライラして落ち着かない空間となってしまいます。外の世界とつながる玄関の気が乱れると、近所だけでなく、夫の会社や子供の学校関係でもトラブルが起こりがちです。
※女性セブン2015年11月17日号