不動産会社が行う“住みたい街アンケート”で上位常連なのが、関東では東京・吉祥寺、中部では愛知・覚王山、関西では兵庫・西宮北口だ。不動産・住宅情報サイト『SUUMO』編集長の池本洋一さんによると「昔ながらの商店や再開発による生活のしやすさを兼ね備えていることが人気のポイント」 とのことだが、3つの街はホントに魅力的!? 街の裏と表の顔を聞き込み調査した。
■東京・吉祥寺
「武蔵小金井育ちのぼくにとっては、吉祥寺は身近な大都会で憧れ。学生時代は自転車で通ってました」と話すのは、吉祥寺在住歴20年のイラストレーター、キン・シオタニさん。
「1995年から井の頭公園で手作りのポストカードを売り始めて、そのすぐ後に吉祥寺に引っ越したときは小さな成功を手にした気分でした。当時は公園が職場だったので毎日いたけれど、自然が気持ち良くてまったく飽きなかった(笑い)」(シオタニさん)
一方でこんな声も。
「人気の街になって地価が上がってしまい店の入れ替わりも早い。チェーン店が増え、大人がゆっくり食事できる店が少なくなりました」(武蔵野珈琲店マスターの上山雅敏さん)