薄毛は男性だけの悩みではない。秋は抜け毛の季節とも呼ばれ、薄毛が気になってくる女性も多いという。そこで、今の季節にできる女性の薄毛対策を紹介しよう。
毛根や髪の毛は、骨や筋肉を作るのと同じで、食生活の影響は大きい。「わかめや昆布など海藻がいい」とはよく聞くが、オススメは海藻だけではない。ノエル銀座クリニックの保志名勝さんが解説する。
「髪の毛のほとんどはケラチンというたんぱく質でできているので、大豆などの植物性たんぱく質を摂りましょう。青魚やくるみなど良質な脂肪も、頭皮や髪の乾燥を防ぐ油を作るのに必要な成分なので、積極的に食べたいですね」
夜の10時~夜中2時までは「お肌のゴールデンタイム」といわれるが、髪の毛にとっても同じことがいえる。むしろ、お肌よりも重要だ。かくた皮膚科クリニック院長の角田美英さんがアドバイスする。
「成長ホルモンは、体の優先順位の高いところから回ります。その順位で言うと、髪の毛はけっこう後回し。睡眠不足や睡眠の質が落ちると、髪の毛の成長まで行き届かないのです。せめて、その日のうちには布団に入り、6時間睡眠は確保してください」
たばこが健康に悪影響を及ぼすことは誰もが知っていること。それは、髪の毛にも及ぶ。
「ニコチンの影響で血管が収縮し、血流が悪化します。すると、頭皮の細胞に血液が届かず、髪の毛が栄養不足になってしまう。髪の毛が細く弱くなる原因です。また過度なダイエットも栄養不足を招きます」(保志名さん)
※女性セブン2015年11月19日号