芸能

芸能人の最新前髪事情 切りすぎ木村文乃、切らぬサカナ山口 

サカナクションの山口一郎。前髪が気になる人がやっぱり多い!?

 何かと話題になる芸能人のヘアスタイル。最近、とくに彼らの前髪に意外な“流行”があるという。コラムニストのペリー荻野さんが芸能人の前髪事情について綴る。

 * * *
 最近、テレビで気になる「前髪を切りすぎた女子」。その代表といえば、もちろん三戸なつめである。

 その名もズバリ『前髪切りすぎた』という楽曲で歌い踊るなつめちゃん。そのPVには、「白菜編」「カニ様篇」「群れ篇」などいろいろあり、中でも強烈なのが「容疑者篇」。この中で、黄色い毛糸の帽子をかぶったなつめは美容師の傷害致死?事件の容疑者として、取り調べを受けている。どうやらなつめは、美容院で雑誌を見ながらカットされているうちに前髪をスッパリと切り落とされ、それを抗議しているうちにもみ合いで美容師を突き倒してしまったらしい。ふさふさした口ひげの刑事の厳しい追及にもとぼけ続けるが、毛糸の帽子をつられると、そこには切りすぎた前髪とつるりとしたおでこが。前髪が動かぬ証拠…。

 そこにスーパーの袋を抱えたエプロン姿の母やメガネの父やランドセルを背負った妹、さらにはかつ丼の出前持ちまで現れて大混乱。ところが、刑事が口ひげの端っこをつまみあげ、べりべりとはずと、それは三日月型の毛の塊。なんと切り落とされたなつめの前髪だった!! このPVのポイントは、登場人物をすべてなつめ本人がやっているところ。この演技力を買われたか、最近はLINEバイトのCMでも、バッチリと短い前髪を見せている。すごいぞ、切りすぎたパワー。

 もうひとり、最近目立つ「前髪切りすぎた」は、ドラマ『サイレーン』の猪熊役の木村文乃。警視庁機動捜査隊所属の警察官で、同僚の里見(松阪桃李)の年上の恋人でもある彼女は、なぜか悪女カラ(菜々緒)に狙われている。ビミョーなギザギザ前髪がよく目立つ。前髪切りすぎの効力は、どんな表情もくっきりはっきりわかりやすいことである。なつめは陽気にスキップをしてキュートさアップ、ひどい事件に出くわす木村文乃は暗鬱な顔でドラマに影を出す。効果抜群だ。
 
 面白いのは、男性タレント、俳優には前髪が長い系が増えていること。たとえば朝ドラ『花子とアン』の朝市役で人気となった窪田正孝。CMでは、箱型の新人君と屋上で同じ曲に聞き入る。すごく前髪が長い。また、このコラムのレギュラーじゃないかと思われる斎藤工や高良健吾も前髪が長い。『情熱大陸』にも登場したサカナクションの山口一郎も「ああ、前髪が目に入る」と見るたびに気が気じゃない。
 
 そして、今一番「前髪気になる」といえば、田辺誠一だ。最近は、独特のイラストも大人気で「画伯」とも呼ばれる田辺。先日、『白熱ライブ ビビット』でその活動に密着していた。「おはようございます~」とラフなスタイルで登場した画伯は、メガネが半分隠れるくらいの長い前髪。行きつけの喫茶店でタブレットを開き、さっそくイラストを描き始める。うつむくと表情がよく見えない。私はそのインタビューの中に、彼の前髪の秘密を聞きつけた。高校時代、バリバリ体育会系のボート部では三年間坊主頭だったというのだ。前髪は伸ばしたくても伸ばせなかったのである。さてはその反動か?

 思えば、昔からアニメやゲームの世界の美男は長い前髪で魅惑の微笑みを浮かべている。CMでも話題の「夢王国と眠れる100人の王子さま」の王子さまは私が見る限り、全員「前髪が目に入る」長さだ。

 前髪切りすぎてくっきりはっきり女子と王子様のごとく前髪切らない男子の増加。前髪の長さには、世の男女の姿が映し出されているのである。

関連記事

トピックス

紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
大村崑氏
九州場所を連日観戦の93歳・大村崑さん「溜席のSNS注目度」「女性客の多さ」に驚きを告白 盛り上がる館内の“若貴ブーム”の頃との違いを分析
NEWSポストセブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
佐々木朗希のメジャー挑戦を球界OBはどう見るか(時事通信フォト)
《これでいいのか?》佐々木朗希のメジャー挑戦「モヤモヤが残る」「いないほうがチームにプラス」「腰掛けの見本」…球界OBたちの手厳しい本音
週刊ポスト
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン