絶好調のNHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』。11月9日放送分が24.5 %、10 日放送分が24.8%と2日続けて番組最高視聴率を更新した。ちなみに24%超えは2014年度後期『マッサン』以来。
そんな絶好調の『あさが来た』のキャストのひとりが主人公・あさ(波瑠)の夫・新次郎役の玉木宏(35才)。都内の大きな公園の近くにある、ある木造アパート。築50年以上の2階建てだ。ここは18才の玉木が、芸能界を志し、地元・名古屋から上京した際に住んでいた部屋だった。
「玉木さんはもともとテレビドラマが好きで、14才の時、木村拓哉さんの『若者のすべて』を見て、役者になりたいと思ったそうです。勉強は苦手だったけれど、運動は得意で、水泳も、バスケも、相撲もなんでもやっていたようです」(芸能関係者)
上京したての頃は役者だけでは食べられなくて、アルバイトをしていた。そのアルバイト先が、東京・目黒区にある有名人御用達のゴルフ場に併設されているレストランだった。ちなみにこのゴルフ場は明石家さんま(60才)も常連。そこでウエーターをしていた頃の玉木を覚えていたさんまは、ブレークした後に玉木と対面した際、その話で盛り上がったという。
《事務所からの固定給だけではとても家賃が払えないから週6日、そこで働いて、深夜のコンビニや引っ越し屋でもバイトしていました》
インタビューなどでもそう振り返っている下積み時代の自宅が冒頭のアパートだ。玄関の鍵はトイレみたいにポチッと押すだけのもの。ヤモリや虫がいる部屋は、電気、ガス、水道がよく止まり、ろうそくをつけてお風呂に入ったこともあったという。
「どうしてそんな家に住もうかと思ったかといえば、そこの大家さんに“この部屋はね、昔、植木等さんが住んでいたんだよ”と言われ、“自分も住んだら売れるかも”と思って決めたそうです」(前出・芸能関係者)
数年前に本誌が、同アパートの大家を訪ねたところ、こんな話をしてくれた。
「玉木さんは最初にいらっしゃった時から、はきはきと“俳優志望です。よろしくお願いします”と言ってました。それからね、ここを出ていく時も、男性の友人と2人で挨拶に来て、“今度、どこどこのテレビに出ることになりましたので、出た時はぜひ見てください”と挨拶してからここを出ていきましたよ」
現在この部屋は貸し出されておらず、大家が住居の1つとして使っているようだ。
「でも玉木さんは、今でもたまに、そのアパートをこっそり見に行っているんですよ。“原点に戻れる場所だから”って」(前出・芸能関係者)
※女性セブン2015年11月26日号