切り干し大根や高野豆腐など乾物にヨーグルトをからめて冷蔵庫に入れておくだけ。「相乗効果で栄養の吸収率がアップします」と語るのは、管理栄養士の清水加奈子さん。
乾物を広めたいとの思いから結成した料理ユニット「DRY and PEACE」の田平恵美さんとサカイ優佳子さんは、乾物の魅力を語る。
「乾物は、栄養価が高いだけでなく、常温で長期保存でき、軽いので輸送の際のCO2の削減にもつながる。伝統食でもあり、未来にもつながる食材ですが、国内では消費量が減りつつあります」(サカイさん)
そんな乾物を広めるべく、新たな食べ方を研究してたどり着いたのがヨーグルト。
「みなさん最初は驚かれますが、ヨーグルトによって乾物独特の風味がマイルドになり、食感もよくなりま す。口コミで広まって、色々なレシピが生まれているのも嬉しいですね」(田平さん)
管理栄養士・清水加奈子さんによると、「お通じが改善したという声が多いのは、乾物の食物繊維に加え、ヨーグルトを大量に摂取することで腸内細菌の集団 “腸内フローラ”が整い、整腸作用が高まるからと考えられます」
今、注目の乾物×ヨーグルト。切り干し大根やドライマンゴーが簡単で初心者向き。ヨーグルトと乾物を使ったレシピのひとつを紹介しよう。
◆切り干し大根とツナのサラダ
【1】容器に切り干し大根30gとプレーンヨーグルト90gを入れてよく混ぜ、ふたをして冷蔵庫で7~8時間おき、 食べやすく切る。
【2】せん切りにしたきゅうり1/4本分は塩少々でもんで水気を絞る。
【3】【1】、【2】、ツナ缶(ノンオイル)1/2缶分、マヨネーズ大さじ1と1 /2、粒マスタード小さじ1/2を混ぜ合わせる。器に盛ってパプリカパウダー少量を振る。
撮影■菅井淳子
※女性セブン2015年11月26日号