11月1日、デビュー20周年を迎えたV6は、東京・代々木第一体育館で全国ツアー『V6 LIVE TOUR 2015-SINCE1995~FOREVER』の最終日を迎えた。
『Wait for You』に始まり、『MUSIC FOR THE PEOPLE』、『グッデイ!!』、『涙のアトが消える頃』などヒット曲を歌い終えると、観客席にいたジャニーズの先輩後輩たちがステージへ。TOKIOがお祝いの言葉を告げると、続いて嵐の櫻井翔(33才)が代表して井ノ原快彦(39才)の前へ。
「V6チルドレンなんですけど、ファンとしてひと言いいですか? 1人も欠けず、20年続けてきてくれてありがとう。これからも頑張ってください」
ずっとその背中を追い続けてきた憧れの先輩の光と影を見ていたからこそ言える、心からの言葉だった。MCが終わり、再び観客席へと戻った嵐。しかし、その顔色は緊張で強ばっていた。
「アンコール1曲目の『TAKE ME HIGHER』で嵐がサプライズでバックダンサーを務めることになっていたんです。この企画は7月に放送された『VS嵐』(フジテレビ系)でV6が勝ったことがきっかけだったのですが、言い出したイノッチも冗談で言ったつもりでした」(音楽関係者)
しかし、嵐は本気だった。収録後、松本潤(32才)は井ノ原に相談の電話をかけた。
「どうしましょう? V6とファンの大事な日だから邪魔だけはしたくない」
松本はライブの雰囲気を壊してはいけないと、頭を抱えていたのだ。
ツアーの記録用映像を取り寄せた松本は、井ノ原と話し合ってアンコール1曲目にバックダンサーとしてステージに立つことを決めた。踊りを確認するため、V6の歴代ファンから映像を入手した嵐。彼らもまた11月から5大ドームツアーを控える身であったが、リハの合間を縫って、練習に明け暮れた。
そうして迎えたV6と嵐による一夜限りの共演。20年前のあの日から始まった11人のプライドが詰めかけた3万人の心を打った。
「自分たちのコンサートより緊張しましたよ」
出番を終え、そうこぼした松本。その言葉は何よりもV6と嵐の絆の強さを思わせるものだった。
※女性セブン2015年11月26日号