女子プロゴルフ界では、パートナーの存在が、良くも悪くも成績を左右することが多い。例えば2013年の賞金女王・森田理香子は、栄冠を獲得した翌年に成績が急降下。その裏では年上のトレーナーとの交際があり、本人も認めた。
また1996年と1997年に2年連続で賞金女王に輝き、日米通算26勝を挙げた福嶋晃子や、史上最年少で永久シードを獲得し、6年連続賞金女王となった不動裕理でさえ、結婚を機にパッタリと勝てなくなっている。
勝敗のみならず、中には大きなトラブルに発展したケースもある。
「2006年には、現在も活動している女子プロ同士、XとYの間で、専属キャディを巡る略奪愛事件が起きました。Xは彼との交際をかなりオープンにしていたが、その彼を親友のYが奪った形になったんです。それが発覚するや、XがロッカールームでYの胸ぐらを掴み、“この泥棒猫!”“ちょっと可愛いからって自惚れるんじゃないわよ!”などと罵倒する騒動が起きています」(ゴルフ誌記者)
昼ドラも真っ青の愛憎劇である。しかしこの“トラブルショット”をうまく処理したのはYのほうだった。Yはその後も優勝を重ねているが、Xは事件直後には円形脱毛症になるほど思い悩んだといわれ、その後の成績も不調である。あるゴルフメーカー関係者は、女子プロの生活を説明しながらこう語る。
「プロゴルファー稼業は旅から旅で、コースと宿舎の往復の連続です。女子は練習を終えて宿舎に帰って汗を流すと、化粧し直すのが面倒だからと、コースから帰る途中のファミレスで食事をしたり、コンビニ弁当で済ませる者もいる。出会いなどは少なく、恋愛の対象者はキャディやコーチ、マネージャーかクラブメーカーの担当者、マスコミくらいに限られる。いわば“社内恋愛”しかないんです」
経験が少ないからこそ、一度燃え上がると手がつけられなくなる。ポーカーフェイスとして知られたZも、男で変わったといわれた。
「正直、服装のセンスにはかなり疑問を持たれていた選手なのですが、カメラマンの間で“Zがパンティラインが見えるような服を着るようになった。何があったんだ”と大騒ぎになった。髪型もファッションもガラリとイメチェン。時間を置かずしてメーカー関係者との交際が発覚した。それ以降練習量は激減し、強さも影を潜めました」(同前)
※週刊ポスト2015年11月27日・12月4日号