2年前に世間の耳目を集めた大沢樹生(46才)と長男Aくん(18才)の“実子確率0%”騒動が、ようやく決着をみるようだ。
事の発端は2013年12月。大沢が前妻・喜多嶋舞(43才)との間に生まれたAくんについて「DNA親子鑑定を行ったところ、“父子確率は0%”という結果で、自分はAの父親ではなかった」と会見で語ったことだった。しかし、大沢の発言に対して喜多嶋とAくんは完全否定。騒動は過熱し、連日連夜ワイドショーを賑わせた。
あれから2年あまり、騒動は新たな局面を迎えていた。
「大沢さんは騒動になる数か月前に、鑑定結果をもとに『親子関係の不存在』の確認を求める調停を家庭裁判所に申し入れていました。しかし喜多嶋さんサイドは取り合わず、そのまま調停は不調に終わってしまったため、今年の10月に訴訟に発展したのです」(大沢の知人)
大沢は2005年に喜多嶋と離婚。2008年に元モデル女性と再婚し、昨年1月に第一子が生まれている。
「大沢さんにとって、新たな家庭を築く上でAくんが実子であるかないかは大きな問題です。現在、Aくんの親権は喜多嶋さんの両親に移っていますが、実子である以上Aくんは大沢さんの財産の相続権があります。大沢さんとしては遺産相続問題も含め、今のうちにAくんの戸籍を抜きたいという思いが強いようです」(前出・知人)
10月8日に東京家庭裁判所で第一回口頭弁論が行われた。大沢は出廷したが、Aくんの姿はなかった。家裁の判決は19日。キーポイントは、大沢が証拠として提出したDNA鑑定書類にあるという。
「鑑定が長男の同意のもとで行われておらず、鑑定材料が本当に長男のDNAだったかを証明することができないのであれば、裁判所が証拠として採用しない可能性が高い。そうなると、大沢さんの主張は認められないでしょう。ただし、家裁が再鑑定を命じる可能性も0ではない。その場合、判決は再鑑定の結果次第となります」(親子問題に詳しい弁護士)
仮に再鑑定して「父子確率0%」という結果が出ても、極めて難しい裁判になるという。
過去、同様にDNA鑑定結果をもとに親子関係の不存在が争われた事案では、最高裁が「科学的証明があっても父子関係は取り消せない」とする判決を出したが、5人の判事のうち2人が反対という薄氷の結果となった。
最高裁の判事でも意見が割れるこの問題──。現在、米国でようやく平穏な生活を送り始めたというAくんのためにも、一刻も早い解決が待たれる。
※女性セブン2015年12月3日号