こうしてみると、コンビニおせちには共通したトレンドがあることに気付く。価格は高くても3万円前後で、小人数世帯や単身者向けの商品を用意していることだ。
「コンビニの客層は、おせち離れの進む単身の若者や男性がメインなので、そうした人たちも気軽に購入できるよう、価格や中身で趣向を凝らしています。いくら売れ行き好調といっても、おせち市場自体が落ち続ければ需要も減ってきますからね。
いずれにせよ、最近のコンビニはクリスマスやバレンタイン、節分(恵方巻)、ハロウィンなど『催事商品』の売り上げ強化を図って勢力を伸ばしています。そういう意味では、今後のおせち商戦も、しばらくコンビニ台頭の流れが続いていくと思います」(前出・清水氏)
コンビニが「おせち文化存続」のカギを握っているといっても過言ではないだろう。