11月27日から始まるフィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズ第6戦NHK杯を目前にして、ソチ五輪金メダリスト・羽生結弦(20才)の緊張感が高まっている。
「今シーズンは開始前からお母さんに厳しく言われたことがあったんです。それは“絶対に恋愛は禁止”ということ。今回のNHK杯を前にさらに厳しく通達されたそうです」(スケート連盟関係者)
これは長野で行われる凱旋試合だからという理由だけではない。羽生にとってGPシリーズ初戦となったカナダ大会はショートプログラム(SP)でのまさかのジャンプ失敗が響き、ライバルのパトリック・チャンに大差をつけられての2位に終わった。
「NHK杯で勝たないと3連覇のかかったGPファイナルの出場が危ぶまれます。まさに“背水の陣”で臨むだけに相当の覚悟でしょう」(スポーツ紙担当記者)
今夏は約1か月、仙台の実家に滞在。欧米での本番に備え、時差調整をして昼夜逆転の生活を送っていたという。羽生の一日が始まるのは真夜中だった。ほぼ毎晩、深夜1時を過ぎてから、ジュニア時代から慣れ親しんだ仙台市内のスケートリンクに立ち、2~4時間練習する。
「仙台に滞在中はお父さんの送り迎えで連日、練習に来ていました。スケート連盟の元強化部長であり、公私ともに結弦を支える城田憲子コーチが仙台を訪れてアドバイスを送ることもありました」(仙台のフィギュア関係者)
練習終了後、早朝に帰宅するとゆっくり休みを取り、時折、近所の接骨院に。それ以外の時間はリンクと自宅を往復するだけで、まるで“修行僧”のような生活ぶり。そして、羽生に突きつけられたのは、勝負の時まで自分を律する「恋愛禁止令」だった。
そんな羽生だが、過去には女子選手との恋仲が噂になったこともある。
「実際に交際していたかどうかはさておき、ユヅは若いので恋の噂が立つだけで振り回されてしまう。そこでお母さんやコーチが“恋愛は絶対ダメ”と口を酸っぱくして言い聞かせました。ユヅとしては“たまには女の子の友達とご飯くらい食べるよ”と不満もあったようですが、前回の成績も含めあらぬ陰口を叩かれたくないので、これまで以上にスケートに打ち込んでいます」(前出・連盟関係者)
※女性セブン2015年12月10日号