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高須院長 テロへの報復は無意味「情報操作と無視」で戦え

テロへの対策を語る高須院長

 高須クリニックの高須克弥院長が世の中のさまざまな話題に提言していくシリーズ企画「かっちゃんに訊け!!」。今回は、11月13日にフランス・パリで発生したイスラム国による同時多発テロを受けて、テロを防止する方法についてお話をうかがいました。

 * * *
──パリでの同時多発テロ発生以来、なんとも不穏な空気が流れています。果たして、テロをやめさせる方法はあるんでしょうか?

高須:はっきり言って、街なかでテロリストを見分けることは不可能だと思う。しかも、今回の事件では移民受け入れの混乱に紛れて、フランスに入国してきたテロリストもいるわけだ。こうなったら、もうどうしようもない。テロを防止することは本当に難しい。それはもちろん日本だって同じだよ。それこそ鎖国の時代だったら「異人さんがいるぞ!」ってなってたんだろうけど、今はそんな時代ではないからね。イスラム原理主義のテロリストを見分けることなんかできないんだよ。

 しかも、イスラム国に関しては、シリアやイラク出身のテロリストだけじゃなくて、ウェブ経由でイスラム国に感化されている人も多い。そのなかには、移民の子供たちもいるだろうし、普通にEUで暮らしている人もいる。誰がテロリストなのかもまったくわからないんだから、警戒することすらできないよ。

──ウェブ経由だと、知らず知らずのうちに近所の住民がテロリストになっていた…みたいな事例もありうるわけですからね。

高須:そう。インターネットを利用した広報活動に長けているところがイスラム国の厄介なところだからね。でも、逆にネットを利用して、テロリストたちを逆洗脳するっていうのも、ひとつの手かもしれないな。たとえば、ものすごく平和的なイスラム教徒集団のウェブサイトをいくつも立ち上げるとかね。「今は超平和的なイスラム原理主義がトレンドだ!」って喧伝すれば、原理主義者たちの考えも変わってくるかもしれない。ネットを利用して大きく広がったイスラム国には、ネット上での情報操作で立ち向かうっていうこと。

 そういう意味だと、イスラム国にハッキングをかけているアノニマスはすごく有効かもしれない。彼らに期待している人はたくさんいると思うよ。

──今回のテロについて、日本国内の反応についてはどう思いますか?

高須:日本のマスコミがあまり熱心に報じていないみたいな批判もあるみたいだけど、それは逆だと思う。むしろ、報道があんまり加熱していないことを評価したい。おそらく、今回のテロは、連日このニュースばっかりになっていてもおかしくない規模だと思うんだよ。テロ当日も丸一日特別報道番組になっていた可能性もあったはずだけど、日本では普通にバラエティー番組を放送していた。

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