2014年の犬の平均寿命は14.17才、猫は14.82才(ペットフード協会調べ)。室内飼育の増加やペットフードの品質・医療技術の向上などにより、この30年で約2倍に延びている。
また、外に出ない猫の平均寿命は、出る猫より2年5か月も長いという統計結果もある(ペットフード協会調べ)。室内飼育が主流になったことで、事故や感染症のリスクが減っているのだ。一方で、こんなリスクも。
「最近は運動不足・食べすぎで肥満気味の猫や犬が多いんです。太りすぎると、心臓や関節に負担をかけ、糖尿病などの原因に」(白金高輪動物病院・総院長の佐藤貴紀さん、以下「」内同)
欧米の研究によると、肥満の犬は、標準体形の犬に比べ、寿命が約2年短くなるとされている。
「ペットフードのパッケージにある量はあくまで目安。その子の体重・体形に適した量をあげて。おやつはほとんど必要ありません。人間の食べ物も、犬・猫にとっては塩分が多いのであげないで」
さらに、定期健診も必要だ。
「年をとると、治療や麻酔の負担が大きくなりますから、早期発見・早期治療は大事。猫も犬も7才未満なら1年に1回。7才以降は、半年に1回を目安に健診を」
飼い主がいかにケアしてあげるかで猫や犬の寿命は変わるのだ。
※女性セブン2015年12月10日号