お腹が空いている時は誰でも機嫌が悪くなるものだが、なかには人が変わってしまったんじゃないかというくらいに、豹変してしまう人も。介護福祉士の女性Kさん(42才)の夫は団体職員の40才。ふだんは穏やかだというが、空腹時はとんでもないことになってしまうという…。
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うちの夫は、ふだんは四角四面の常識的な人なのに、お腹が空くと人が変わっちゃう。
ランチは12時きっかりに「いただきます」をしないと、たちまちよ。レストランで自分より後から入ってきた人に、店員が先に注文を取ろうとすると「おいっ、こっちが先だっ」と、周囲が振り返るくらいの大声で威嚇するの。
後に注文したのに、先に料理が運ばれた人がいると、テーブルをドンと叩いて、「どういうことだっ」って。一緒にいて恥ずかしいなんてもんじゃないって。
それだけ派手に騒いでおいてよ。いざ、注文を取りに来ると、「う~ん、カレーかなぁ。あ、ハンバーグもアリだろ。ちょっと待った! やっぱりパスタ、いや、カレーだ」って。
それでも決められないと、「ちくしょう、3つとも食ってやる」ととんでもないことを言い出す。「絶対にそんなに無理よ」と止めても、「オレも男だ。大丈夫」と言ってきかないのよ。
もちろん、全部なんか食べられないわよ。すると「あはは、おかしいな」って、すっかりツキモノが落ちた夫は、笑ってごまかすんだわ。
このクセ、結婚して16年、まったく変わらないのよ。こういうの、バカっていわない?
※女性セブン2015年12月10日号