これから寒くなると体を動かすのが億劫になる。しかし「冬こそ基礎代謝改善のチャンス」と言うのは、ボディメンテナンス学院のトレーナーでもある饗庭秀直学院長だ。
「基礎代謝というのは、日常生活で消費されるエネルギーのこと。寝ていても食事をしていてもエネルギーが消費されています。人間は体温を保とうとする機能があり、夏の暑い時期よりも寒い冬のほうがエネルギーを消費するんです。基礎代謝がアップすれば、効率よく内臓脂肪を解消していけますよ」
そう話すのは饗庭学院長が、今すぐ始められる基礎代謝アップの方法を教えてくれた。「鼻から吸って口から吐く。5秒で吸って5秒で吐ききる。息を吐ききるときにお腹を凹ませます。丹田(へその下3寸あたり)を意識しながらお腹を凹ませてください。これは体幹の腹横筋が鍛えられます。これを1分間、計6回繰り返す。以前実験した際、この呼吸の前と後では167%も消費カロリーが向上しました」
“息を吐ききる”という行為により、古い酸素の入れ替えができる。新しい酸素を入れて、毛細血管へ酸素を行きわたらせ、酸素濃度を高くすれば脂肪燃焼につながりやすくなる。
「この呼吸法を1時間ごとに行うことにより、基礎代謝が向上します。2、3週間も続けると、明らかにお腹が凹むことが実感できますよ」
また1日10回からでもいいので、全身の筋肉アップにつながるスクワットを継続してみよう。そして、その筋肉を定着させるため、良質なたんぱく質を中心にした食事を摂ればベストだ。
この冬こそ、やせる!
※女性セブン2015年12月10日号