NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』が好調だ。その中で、あさの女中役「うめ」を熱演している友近(42才)が、制作現場の様子とこの役の魅力を語った。
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うめは、あさの幸せだけを願ってそばについています。第10回であさの嫁入りをきっかけに離ればなれになることが決まって、「お別れの儀式」として相撲を取るシーンがありました。
結局、二転三転してうめはあさについていきますけど、このシーンは、撮影がスタートして3日目に撮ったんです。まだ私自身、うめがどんな人なのか、あさとどんな関係なのか、つかんでいなかったのに、「なかなか重要なシーンから撮るんやな」って思いました(笑い)。
結果、このシーンを最初に撮影したことで、あさとの関係性が頭と体でわかりました。その後の撮影にすごく安心して臨めました。あさ役の波瑠ちゃんとも絆ができました。
ちなみに、うめは年齢不詳の女なんですよ。毎回配られる台本には、役名と、その役の年齢が書かれています。最初の台本では、45才くらいって書かれていたんです。それから明治維新になって、時代がどんどん進んでいって…。みんな新しい台本をもらうごとに新しい年齢が書かれていっていますが、今はうめだけ年齢が書かれていない。
たぶん、もう60なんぼになってると思うけど、そんな外見じゃないし、スタッフの間で「もう年齢を書かないほうがええんちゃうか」という結論になったと勝手に思っています。うめの年齢を見たのは50才くらいが最後だったと思います(笑い)。
視聴者としても楽しく見させていただいています。第35回の新次郎さんの傘の開き方はめっちゃかっこよかったから、なんべんも見ました。「なんちゅう番傘の開き方すんねん、シュッとしてるわ、この人」って(笑い)。
※女性セブン2015年12月10日号