雑貨専門店・ロフトの主力商品は“手帳”だ。中でも初めて独自開発した『ワナドゥ手帳』が、昨年9月の発売以来、1年で累計11万冊と売り上げを伸ばし続けている。商品部の辰己博彦さんに話を伺った。
「予定をスマホでデジタル管理する人が増え、手帳の販売数は落ち気味でしたが、自由に書き込むことができるスペースが多い手帳だけは、右肩上がりに売れていました。それをヒントに、この手帳を考えました」
「映画」「ワイン」「野球観戦」など、“趣味”の世界にテーマを定め、あえて日付を入れず、好きなときに記録できる書き込み式にこだわった。
「今の時代、手書きの手帳が売れるのかという不安もありましたが、店頭で書き込んだ見本と一緒に販売したところ大反響で…」
1000冊売れたらヒットといわれる手帳市場で、11万冊という驚きの売り上げを記録。発売時35種類だったカテゴリーは約1年で80種類に増えた。
「この手帳は書いてみると誰かに見せたい、人のも見てみたくなる。趣味の友達を増やすコミュニケーションツールにもなっているんです」
30~40代の女性に人気で、全国のロフト101店舗で販売中。今年9月、新しく『学べるワナドゥ手帳』『県民ワナドゥ手帳』の2シリーズを追加。各1620~2052円。
※女性セブン2015年12月10日号