【書籍紹介】『ルポ コールセンター 過剰サービス労働の現場から』/仲村和代/朝日新聞出版/1296円
電話で通販の受け付けや苦情処理を行うコールセンター(通称コルセン)。消費者には便利なサービスだが、その裏側を新聞記者の著者がレポート。電話を受けるオペレーターは暴言を吐かれることも多く、1年間の離職率は9割になるという。
また地方自治体が誘致した結果、沖縄などにコルセンが作られたが、職員は非正規が多く不安定な雇用を強いられている。コルセンの実態を取材した著者は、過剰なサービスを要求する姿勢を改めることを消費者に求めているが、それも納得できる。
※女性セブン2015年12月10日号