東京・中目黒はここ数年でEXILEや三代目JSBファンの“聖地”と呼ばれるようになった。彼らの事務所や、EXILEが着用しているジャージーなどを取り扱うアパレルショップ『24karats(カラッツ) TOKYO』や、DVDや写真集、グッズの揃った『EXILE TRIBE STATION TOKYO』があるからだ。
ショップや飲食店が並ぶ目黒川沿いを抜けたエリアに、その『EXILE TRIBE STATION TOKYO』はあった。
週末ともなるとショップの前には大行列ができ、オープン20分前からすでに整理券の配布も始まる。女性が多いが、中には男性客やカップルの姿もある。
「やってることすべてがかっこいい。だから、ファッションも髪形も参考にしてます。自分の髪形もガンちゃんの切り抜きを持っていきました」(16才・高校生・男性)
「このショップに来るために、栃木から2時間かけて電車できました。オーディションの頃から見てたけど、最初は歌もダンスもそれほど上手に見えなかったのに、今ではすごくうまくなって。その努力を見てると、応援したくなるんです。
それに、私も力をもらって、元気になれるんです」(16才・高校生・女性)
中高生だけではない、社会人の男性も、三代目JSBをファッションのお手本にしているという。
「イケメン俳優やアイドルのマネをして、それでモテるんだったらやりたいっすけど(苦笑)。そこはちょっと危ないゾーンですよね。女の人でEXILEや三代目系が好きっていう人は多いですし、彼らのファッションは男っぽいから、照れないで済むし、取り入れやすい。マネしてモテたらいいなっていうのもありますね」(23才・美容師・男性)
今の男子中高生は、『R.Y.U.S.E.I.』の“ランニングマン”を休み時間にみんなでやっていると教えてくれたのは、長崎県立大学の情報メディア学科の吉光正絵准教授だ。彼女は三代目JSBのファッションをこう分析する。
「K-POPアイドルなどは、顔が小さかったり、きれいさも入ってくるから、なかなか男性は取り入れにくいのでは。でも、三代目のかっこよさは等身大。身につけているものがかっこいいということもあるが、自分でもそれらしくできるかもしれないと感じてマネしたくなると聞きます」
※女性セブン2015年12月17日号