ゆるキャラ界の頂点に立つ千葉県船橋市の非公認キャラクター・ふなっしーをめぐって、驚くべきスキャンダル情報が飛び交った。「ふなっしーの中の人は、もう一人いる」──にわかには信じがたい話だが、情報の出所は、ほかならぬその「第二のふなっしー」本人だという。
発覚したのは、今夏開催された、ある小学校の同窓会だった。本誌の情報源となった噂好きの主婦がいう。
「私の友人が出席していて、同窓生に『仕事の調子はどう?』と聞いたそうなんです。するとその人は、『実は自分はふなっしーの仕事をしている』とカミングアウトしたんです! 中の人は真面目な顔で『実はふなっしーの中の人は複数いて、シフトを組んでローテーションで仕事をこなしている』と細かい内容まで話し出したって。最初はウソだと思っていた同窓生たちもみんな納得したそうで、友人も興奮した様子で話してきました」
早速この主婦は方々に触れ回り、程なく本誌記者の耳にも情報が入ることに。これは大スクープだと興奮した記者は、すぐさま埼玉県内に住むという渦中の人物に会いに行った。
「第二のふなっしー」とされる男性は、意外にも濃いグレーのスーツという出で立ちである。後ろから近づいて声をかけようとすると、反射的に後ろにジャンプした。この身のこなしで、確信した。
──やはりさすが、動きが素晴らしいですね。ふなっしーの中に入っているというのは本当なんですね?
「ふなっしー? 違いますよ」
怪訝そうな顔でいう。声も全く甲高くない。
──ご自身で話していると聞きましたが。
「なんですかそれ(笑い)。なんでそんな噂が流れるのかも分からない」
なかなか記者が納得しないため、男性は通りかかった近所の女性を捕まえ、「週刊ポストの記者が、僕がふなっしーだっていうんですけど、違いますよね?」と確認を求めた。女性はびっくりし、「そんなことしてるんですか! 船橋の家具屋さんが入っていると聞きましたが、何かつながりがあったんですか?」と逆質問。これにはその人も苦笑いするばかりだった。
記者は改めて確信した。この人、絶対にふなっしーじゃないわ! ただし、記者の厚かましい質問への対応は、本人以上だった。
※週刊ポスト12月18日号