コラム

すかいらーく 優待と配当の利回り高く期末に向け投資妙味も

 今投資すべきはどういった銘柄なのか。世界的な景気動向を踏まえた今後の注目株について、投資情報サイト「東京IPO」元編集長で、IPOエバンジェリストの西堀敬氏が解説する。

 * * *
 米国の利上げに伴い為替相場の短期的な行方が読みにくい中、中国はじめ海外景気の動向も不透明感を増しており、その動向に影響を受けるグローバル景気敏感株は避けるべきだろう。内需関連が注目となるが、まずは12月が本決算で期末の配当および優待狙いで買いが入りそうな銘柄で短期勝負をかける手がある。

 そうした意味で私が注目しているのは、2014年10月に再上場を果たしたすかいらーく(東証1部・3197)だ。同社は、配当・株主優待狙いの買いで12月末の権利確定日に向けて株価上昇の期待が膨らむ。まずはそれまでの短期勝負で狙ってみたい。

 同社は100株保有で、主力のガストやバーミヤン、ジョナサンなど自社グループレストランで使用可能な2000円分の優待食事券がもらえる株主優待があり、優待と配当を合わせた実質利回りは約3%に達する。個人投資家にとって非常に魅力的で、期末に向けて買いが入りやすい。

 女性やシニアといった客層を取り込み、高単価の期間限定メニューが好調に推移し、既存店売上高は2015年7~9月期まで9四半期連続で前年同期を上回っている。

 約70%の粗利率を安定的に確保し、2015年12月期の第3四半期累計業績は、売上高が前年同期比3.6%増、営業利益が同34.0%増、純利益が同71.2%増で着地。通期業績も営業利益が前期比22.9%増、純利益が同49.9%増を予想している。株価指標を見ると同業他社に比べてまだ割安感があり、短期勝負で利食った後、安くなったところで再度仕込む手も一考だろう。

※マネーポスト2016年新春号

関連キーワード

関連記事

トピックス

アメリカの実業家主催のパーティーに参加された三笠宮瑶子さま。写っている写真が物議を醸している(時事通信フォト)
【米実業家が「インスタ投稿」を削除】三笠宮瑶子さまに海外メーカーのサングラス“アンバサダー就任”騒動 宮内庁は「御就任されているとは承知していない」
NEWSポストセブン
11月に不倫が報じられ、役職停止となった国民民主党の玉木雄一郎代表、相手のタレントは小泉みゆき(左・時事通信フォト、右・ブログより)
《国民・玉木代表が役職停止処分》お相手の元グラドル・小泉みゆき「連絡は取れているんですが…」観光大使つとめる高松市が答えた“意外な現状”
NEWSポストセブン
10月末に行なわれたデモ。参加者は新撰組の衣装に扮し、横断幕を掲げた。巨大なデコトラックも動員
《男性向けサービスの特殊浴場店が暴力団にNO!》「無法地帯」茨城の歓楽街で「新撰組コスプレ暴排デモ」が行なわれた真相
NEWSポストセブン
秋田県ではクマの出没について注意喚起している(同県HPより)
「クマにお歌を教えてあげたよ」秋田県で人身被害が拡大…背景にあった獣と共存してきた山間集落の消滅
NEWSポストセブン
姜卓君被告(本人SNSより)。右は現在の靖国神社
《靖国神社にトイレの落書き》日本在住の中国人被告(29)は「処理水放出が許せなかった」と動機語るも…共犯者と「海鮮居酒屋で前夜祭」の“矛盾”
NEWSポストセブン
公選法違反で逮捕された田淵容疑者(左)。右は女性スタッフ
「猫耳のカチューシャはマストで」「ガンガンバズらせようよ」選挙法違反で逮捕の医師らが女性スタッフの前でノリノリで行なっていた“奇行”の数々 「クリニックの前に警察がいる」と慌てふためいて…【半ケツビラ配り】
NEWSポストセブン
「ホワイトハウス表敬訪問」問題で悩まされる大谷翔平(写真/AFLO)
大谷翔平を悩ます、優勝チームの「ホワイトハウス表敬訪問」問題 トランプ氏と対面となれば辞退する同僚が続出か 外交問題に発展する最悪シナリオも
女性セブン
2025年にはデビュー40周年を控える磯野貴理子
《1円玉の小銭持ち歩く磯野貴理子》24歳年下元夫と暮らした「愛の巣」に今もこだわる理由、還暦直前に超高級マンションのローンを完済「いまは仕事もマイペースで幸せです」
NEWSポストセブン
医療機関から出てくるNumber_iの平野紫耀と神宮寺勇太
《走り続けた再デビューの1年》Number_i、仕事の間隙を縫って3人揃って医療機関へメンテナンス 徹底した体調管理のもと大忙しの年末へ
女性セブン
白鵬(右)の引退試合にも登場した甥のムンフイデレ(時事通信フォト)
元横綱・白鵬の宮城野親方 弟子のいじめ問題での部屋閉鎖が長引き“期待の甥っ子”ら新弟子候補たちは入門できず宙ぶらりん状態
週刊ポスト
大谷(時事通信フォト)のシーズンを支え続けた真美子夫人(AFLO)
《真美子さんのサポートも》大谷翔平の新通訳候補に急浮上した“新たな日本人女性”の存在「子育て経験」「犬」「バスケ」の共通点
NEWSポストセブン
自身のInstagramで離婚を発表した菊川怜
《離婚で好感度ダウンは過去のこと》資産400億円実業家と離婚の菊川怜もバラエティーで脚光浴びるのは確実か ママタレが離婚後も活躍する条件は「経済力と学歴」 
NEWSポストセブン